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iOSの「写真」アプリ(+α)を使って画像に注釈を入れてみる荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/3 ページ)

写真だけでは伝わりにくいことがある。そんな時、写真に情報を書き加えればより分かりやすくなることがある。今回は、iOS標準の「写真」アプリとサードパーティー製画像編集アプリを使って画像に注釈を入れる方法をご紹介する。

 今回は普段とちょっと毛色が違う話。

 写真やスクリーンショットにちょっとメモを入れたいことってあるじゃない。わたしは頻繁にある。「ここがアレだよ」とか「ここで待ち合わせ」とか「今ここにいるよ」って写真に一言入れたいことが。

 私は地図のスクリーンショットをよく撮る。地図を単に送るより「ココ!」ってひとこと書いた方がわかりやすいもの。

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 画像に何かを書き込む手のアプリはいくつも出ているけれど、「いちいちアプリを立ち上げるのが面倒臭い」「手間暇掛けずにささっとやりたい」と思うこともあるだろう。

 そこで登場するのが、おなじみのiOS標準の「写真」アプリ。写真やスクリーンショットにいろいろ書き込めるのである。


今回はiOS標準の「写真」アプリを使う

写真に「線」を引いてみる

 では、やってみよう。

 まず、写真アプリで編集したい画像を開いたら、スライダーのアイコンをタップする。これで、画像の編集メニューが開く。


編集したい画像を開いたらスライダーのアイコンをタップ

 次に、丸で囲まれた縦三点リーダーのアイコンをタップすると、「写真編集App」が表示される。


横三点のアイコンをタップすると「写真編集App」が開ける

 使ったことがない人もいるだろうから解説すると、これは写真アプリから外部の画像処理アプリを呼び出すための機能なのだ。最初は下のスクリーンショットのようになってるはず。


初期設定時の「写真編集App」

 「マークアップ」と表示されているのは、標準で入っている写真編集App。なぜこれがひっそりこっそり入っているのか。たぶん、機能としてまだ完成度が低いからなんじゃないかなと私は勝手に思っている。「iOS 11」では完成度を上げた姿を見せてくれるんじゃなかろうかとも思っている。秋をお楽しみに(どうなるかは知らないけれど……)。

 それはさておき、今回はこのマークアップを使って写真に書き込みをしてみる。

 下の写真、何の変哲もない崖から見下ろした風景なのだが、この丁字路がちょっと面白いのである。どこが面白いのか、これからその説明を入れようと思う。


面白い丁字路の写真。これが面白いのだが、どう面白いのか分かりづらいのでマークアップを使って説明してみるのである

 マークアップの画面左下にあるのが「ペン」機能。色と太さを選んで、自由に書き込める。

 まずは道路に沿って線を引く。Appleらしいのは、最初は細い線が段々太くなる所。

 線を引き終わると、2つの選択肢がアイコン表示される。ちょっと分かりづらいのだが、左側は「画面に出ているまま使う(補正なし)」という選択肢、右側は「キミが引きたかった線はたぶんこうじゃない?(線の自動補正)」という選択肢だ。


ペンで線を描くと、そのまま書き込むか補正して書き込むか選択できる

 右側を選択すると、適当に描いた線が自動補正され、ヒュッとした直線になる。線の両端の青い点をドラッグすると、線を引き延ばせる。線上にある緑の点をドラッグすると、曲線にできる。さらに線を複製することもできる。

 適当に線を描いても後で何とかできるのも、ある意味でAppleらしいところだ。


補正した後の線。両端の青い点をドラッグすると線を引き延ばせて、真ん中の緑の点をドラッグすると曲線にできる

線は複製(コピー)することもできる。便利であります

 補正といえば、適当に丸を描くときれいな正円にしてくれる機能や、直線の先っぽに三角を書き込むと矢印にしてくれる機能もある。非常に便利である。


適当に直線を描いて、その先に三角をくっつけると、矢印として認識して補正してくれる機能もある

 自動で補正はしてくれるものの、手書きのテイストが捨てがたいので、今回はそのままにして、線を2本描くことにした。

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