「iPhone 8 Plus」のカメラはどれだけ進化したのか? 7 Plusと撮り比べ:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/5 ページ)
毎年恒例の新型iPhoneカメラレビュー。iPhone 8 Plusは、7 Plusがデュアルカメラを搭載してきたときのようなインパクトはないのだけど……。撮ってみると、画質が良くなっていると感じるのだ。
Live Photosがメチャ楽しくなった!
「iPhone 6s」と同時に登場したLive Photos機能。
写真を撮るとその前後(最大3秒)の動画を同時に撮ってくれるので、あとから決定的瞬間前後の様子を動画で楽しめるってことで登場したわけだが、いまひとつ使い道がなかった。
それが何とバージョンアップを果たしたのである。これはiOS 11にすれば旧機種でも使えるのでぜひ。
ポイントは3つ。1つ目は動画ファイルとして書き出せるようになったこと。2つ目はLive Photosのデータを利用した「長時間露光機能」でスローシャッターな写真を作れるようになったこと。3つ目はLive Photosで撮った動画から静止画を抜き出せるようになったこと。
まずは動画ファイルから。写真アプリからLive Photosで撮った写真を開き、下から上にスワイプすると「エフェクト」が現れる。ここでループかバウンス(行ったり来たり)を選んで、それを保存するなりシェアするなりすればOK。
これ、実によくできていて、Live Photosをオンにしていても撮るときって静止画感覚で撮るから、手がブレたりしているわけである。でもそれを補正して背景がブレないようにずらしながらつないでくれるのだ。だから画角は少し狭くなるけど、きれいな動画になる。昔撮ったLive Photosでも有効。
2番目は「長時間露光」。Live Photosは動画であるわけで、動画ってことは微妙に動いている静止画を時系列で並べて連続表示したものなわけである。
で、Live Photosの動画をバラして1枚の静止画に合成することで「長時間露光」で撮ったような、つまりシャッタースピード2~3秒のスローシャッターで撮った様な写真を作れるのだ。
論より証拠。
以前撮ったLive Photosでも編集できる。
3番目は静止画の切り出し。iOSの編集アプリでLive Photosを開くと、動画の時と同じようにコマ送りで動画を見られる。その中で気に入った瞬間を選んで「キー写真」に設定するだけでOK。
するとそれを静止画として使えるのだ。
めちゃ便利な機能で画像サイズも十分(3662×2744ピクセル)だが、やはり動画の一部切り出しなので画質は落ち、ディテールはかなり甘くなる。
写真素材として使うにはこころもとないが、SNS用に使うくらいなら十分なわけで、「誰でも決定的瞬間を撮れる機能」として使ってOKだ。
これができるなら4K動画から任意のヒトコマを静止画として切り出す機能も欲しかったわー。
関連記事
iPhone 8/8 Plus/Xのカメラは何が変わったのか
新しく発表された3つのiPhone。画素数はiPhone 7/7 Plusから変わっていないが、新iPhoneのカメラは進化している。iPhone 8/8 PlusとiPhone Xの違いにも触れたい。「安心感」と「先進性」が同居 iPhone 8/8 Plusは過去10年の集大成だ
「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」はれまでのiPhoneからデザインを変え、背面にガラスを採用。Appleが独自に開発したプロセッサ「A11 Bionic」を搭載し、カメラのセンサーも刷新した。そんなiPhone 8/8 Plusの実力を徹底検証したい。iPhone 8/8 Plus/X どれを買う? ITmedia Mobile編集部の場合
「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」が発表されました。今回はどのモデルが買いなのでしょうか? ITmedia Mobile編集部3人のコメントをまとめました。iPhone 8/8 Plus/Xに早速触った! ガラスボディーや新しい操作性をチェック
ついに発表された新iPhone。Apple本社のスペシャルイベント後に実機を触れる機会を得たので、ファーストインプレッションをお届けしたい。「iPhone 8/8 Plus」と「iPhone X」は何が違う? 7/7 Plusからの進化点は?
ついに発表された新iPhone。iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xの3機種だが、それぞれの違いは? またiPhone 7/7 Plusから何が進化したのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.