ソニー最後の“非mova”ブランド ドコモ初の6万5536色表示に対応した「DoCoMo by Sony SO503i」(懐かしのケータイ)
独特のデザインが印象的な「DoCoMo by Sony SO503i」。iモード端末では初めてのTFT液晶を搭載したことで注目を集めましたが、後にセキュリティがらみのバグにより全機種回収となる騒ぎもありました。
思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのソニー(現・ソニーモバイルコミュニケーションズ)製ケータイ「DoCoMo by Sony SO503i」です。
2001年に発売されたSO503iは、最後の「DoCoMo by Sony」ブランド端末です。
この後、ソニーの携帯電話端末事業は「ソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ」に移管。SO503iのマイナーチェンジモデルである「mova SO503iS」からは、他メーカーと同様にmovaブランドを冠して発売されるようになります。
液晶側は丸みを帯びた形状なのに、テンキー側はスクエアな形状をしているという独特のデザインで、機種名は覚えていなくてもそのシルエットは覚えている方も多いのではないでしょうか。
もう1つの特徴は、503iシリーズで最大の2.1型ディスプレイ。大きいだけでなく、ドコモでは初となるTFT液晶を搭載し、表示色数も6万5536色と当時としては最高のスペックでした。
ただ、当時のTFT液晶はまだ消費電力が高く、503iシリーズ中最大の容量となる680mAhのバッテリーを採用たものの、連続待受け時間は210時間と他機種の半分ほどの時間しか持ちませんでした。
また、「液晶につく傷」などを理由に希望者に対して改善品との交換を始めた直後に、iアプリにかかわるセキュリティ関連のバグが見つかり、それまでに販売した全42万台を回収・交換する事態になったことも大きな話題になった製品でした。
「DoCoMo by Sony SO503i」の主な仕様
- 発売日:2001年3月9日
- キャリア:NTTドコモ
- メーカー:ソニー
- サイズ:約49(幅)×98(高さ)×28(奥行き)mm
- 重量:約115g
- メインディスプレイ:2.1型(120×160ピクセル)半透過型TFT液晶 6万5536色
- ボディーカラー:チタン&ブラック、ホワイト&シルバー、キャンディオレンジ
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