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moto mods対応、約6型のSIMフリースマホ「moto z3 play」登場 何が新しい?

モトローラがSIMロックフリースマホ「moto z3 play」を10月13日に発売する。最薄部が約6.75mmというスリムなボディーと、約156gという軽さも特徴。拡張モジュールのmoto modsにも対応する。

 モトローラ・モビリティ・ジャパンが、SIMロックフリースマートフォンの新機種「moto z3 play」を10月13日に発売する。直販サイトのmotoストア、量販店、MVNOなどで取り扱う。motoストアでの価格は5万6800円(税別)。カラーはディープインディゴの1色。


「moto z3 play」

 moto z3 playは、ミッドレンジよりも少し高性能な「ミッドハイ」といえるレンジのスマートフォン。OSはAndroid 8.1をプリインストールしており、Android 9 Pieへのアップデートも予定している。ディスプレイは6.01型、フルHD+(1080×2160ピクセル)の有機ELで、アスペクト比は18:9。前面と背面には、Corning Gorilla Glass 3の強化ガラスを採用している。

 最薄部が約6.75mmというスリムなボディーと、約156gという軽さも特徴。手にすると、6型スマホは思えないほど軽く感じる。moto z3 playよりも下位に位置付けられる「moto g6」「moto g6 plus」「moto g6 play」「moto e5」よりも軽い。側面にはアルミフレームを採用している。

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手にすると、思いのほか軽く感じる

背面にもガラスを採用している

2.5Dガラスとアルミフレームを採用

 バッテリー、スピーカー、プリンタなどの機能を持つ拡張モジュール「moto mods」にも対応しており、背面の端子に装着する。


背面の端子にmoto modsを接続する

バッテリー、ゲームコントローラー、カメラ、プロジェクターなど、さまざまなmodsが販売されている

 アウトカメラは1200万画素の標準カメラに加え、深度測定用に500万画素カメラを搭載。このサブカメラは望遠や広角といった機能は持たない。2つのカメラやソフトウェアを組み合わせることで、背景をぼかせる他、画像の一部をモノクロにする、背景を置き換えるといった加工も可能。連写してアニメーションを作成する「シネマグラフ」を追加した。800万画素のインカメラは、フォトライトや背景ボカシにも対応している。


背面にデュアルカメラを搭載

カメラの撮影メニュー

アウトカメラとインカメラ、どちらも人物の背景をぼかす「ポートレートモード」を利用できる

指定した部分以外はモノクロで撮影する「スポットカラー」

連写してアニメーションを作れる「シネマグラフ」

800万画素のインカメラ

 従来のモトローラスマホは、ディスプレイの下に指紋センサーを搭載する機種が多かったが、moto z3 playでは右側面のボリュームキーの下に指紋センサーがある。片手で持ったときに親指を下まで動かす必要がなく、握った指を少し動かすだけで認証できる。モトローラ担当者によると、センサーの精度は従来機種と変わらないとのこと。ディスプレイ下から指紋センサーがなくなったことで、額縁がさらに狭くなったのもメリットの一つだ。


ディスプレイ下部には「motorola」ロゴがある。また初期状態ではナビゲーションバーが出ている

側面の指紋センサー

 moto z3 playの「ワンボタンナビ」は、指紋センサーではなく、画面下部のアイコンを使って操作する形となった。通常は、Android標準のナビゲーションバーが表示されているが、ワンボタンナビをオンにすると、画面下にバーが表示される。このバーをタップするとホーム画面に戻る、左方向へスワイプすると戻る、右方向へスワイプするとアプリ履歴を呼び出す操作ができる。


ワンボタンナビをオンにすると、専用の操作バーが現れる

 プロセッサはQualcommのSnapdragon 636、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GB。3000mAhのバッテリーを内蔵しており、「数分の充電で長時間の駆動が可能」だという18Wのターボパワー充電器が付属する。DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応しているが、SIMスロットの片方は、microSDスロットと共用する形となる。moto zシリーズとして初めて、NTTドコモ、au(au VoLTE)、ソフトバンクの通信に対応する。

 3.5mmイヤフォンジャックは搭載しておらず、付属の変換ケーブルにイヤフォンを接続する必要がある。


外部接続端子はUSB Type-C

 海外では上位モデルの「moto z3」、モトローラ初のAndroid Oneスマホ「motorola one」も販売されているが、モトローラ・モビリティ・ジャパンのダニー・アダモポウロス社長によると、これらのモデルを日本に導入する予定は現時点ではないとのこと。「日本では、過去に投入したさまざまな製品の状況を見て、どれが一番ふさわしいかを考えながら、新しい製品を投入している」(同氏)


モトローラ・モビリティ・ジャパンのダニー・アダモポウロス社長

 moto modsは、ブラジルではテレビ、米国では5Gネットワークに対応するモジュールが販売されている。アダモポウロス氏は「市場に適したmodsがある」と語り、FeliCa対応など、日本独自のmodsが登場することにも期待したい。日本でも5G対応modsの登場が期待されるが、「どのキャリアにどの周波数帯が割り当てられるかが確定したら、どういった取り組みをしたら良いかを考えていきたい」と述べるにとどめた。

 moto modsが使えるスマートフォンとして、久々に登場したmoto z3 play。価格はハイエンド機ほど高くはなく、「ちょっといいスマホが欲しい」という人でも手が届きやすいのでは。狭額縁設計で画面が大きいので、動画視聴や読書などにも向いている。大画面、薄さと軽さ、moto modsによる機能拡張が本機の魅力といえる。

「moto z3 play」の主な仕様
機種名 moto z3 play
メーカー モトローラ・モビリティ・ジャパン
OS Android 8.1
プロセッサ Snapdragon 636
メインメモリ 4GB
ストレージ 64GB
外部メモリ microSDXC(最大2TB)
ディスプレイ 約6.01型フルHD+ 有機EL
解像度 1080×2160ピクセル
バッテリー容量 3000mAh
アウトカメラ 有効約1200万画素CMOS+有効約500万画素CMOS
インカメラ 有効約800万画素CMOS
ボディーカラー ディープインディゴ
サイズ 約76.5(幅)×156.5(高さ)×6.75(奥行き※最薄部)mm
重量 約156g
対応バンド LTE:1、3、4、5、7、8、12、17、18、19、26、28、38、40、41

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