独自のトリプルカメラを搭載した「TCL PLEX」、約3万円だけど実力はどう?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
中国の家電メーカー、TCLから登場した約3万円スマホの「TCL PLEX」。お手頃価格ながら、トリプルカメラ搭載のお得感満載なのがウリなのであるが、実力はどうか? トリプルカメラの構成を確認しつつ、さまざまなシチュエーションで撮ってみた。
AIでカロリー探知?
人物以外の被写体もいこう。AIモードをオンにすると、被写体を自動認識してくれるのだけど、面白いのは「カロリー探知」。
食べ物を見つけるとカロリー計算してくれるのだ。ここで数値が出てないのは、端末にSIMを入れてない(ネットにつながってなかったから)せいかもしれない。
にしてもこれ、カロリー高そうだな。カロリー表示されたらびびっていたかも。
人やスイーツ以外にもいろいろとAIが判断してくれる。花のときは草アイコン。草のアイコンもなかなかかわいい。
猫の時は猫アイコン。
ただ、顔をしっかりつかんでいないと、猫アイコンが出てくれない。もうちょっと幅広く見つけてほしい感じはある。暗所では夜景アイコンが表示される。
そのまま撮ってもいいが、画質的には「スーパーナイト」モードがおすすめかな。連写+合成でノイズが少ない夜景を撮るモードだ。光学式手ブレ補正を持たない分、手ブレしやすいのでそれにも注意したい。
と、一通り撮ってみた。
画質面では晴れた日はすごくきれいに撮れるのだけど、シーンによってはちょっと不安定かなと思う。
残念なのは肌の表現と、動画撮影時のブレかな。歩きながら撮ったときのブレの補正はトップクラスの端末に比べるとちょっと甘い。ただターゲットを自動的に追ってくれる機能は良い。
もう1つ、シャッター音がちょいとデカいので、もうちょっと控えめにしていただけるといいなと思う。
まあ、この価格帯で超広角と広角の両方を楽しめて基本画質はいいので、コストパフォーマンスはめちゃいいのは確か。超強力な美肌機能が欲しいとか言わない限り、けっこう楽しめるはずだ。
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