個人ユーザーにも無料開放 「Google Meet」をスマホで使う方法と注意点(3/3 ページ)
オンラインミーティングアプリはZoomが有名になったが、Googleの提供する「Google Meet」も手軽に利用できるWeb会議システムだ。今回はこのGoogle Meetの使い方からその機能までご紹介していこう。
画面を共有できる
メニュー内の「画面を固定表示」は、ビデオ会議中に参加者に資料などを見せてプレゼンテーションを行う際に使う機能だ。選択し、次の画面で「ブロードキャストを開始」をタップすると、自分の端末の画面がそのまま参加者全員に固定表示、つまり共有される。
なお、画面の共有のみで会議に参加することもできる。Google Meetアプリから会議に参加する際に「固定表示」を選んで参加すると、画面のブロードキャストのメニューになり、画面の操作が会議の参加者全員に表示される。その間、音声やその他の動画は送受信されない。
背景の変更はできる?
Zoomで人気の「バーチャル背景」。プライベートな空間を相手に見せたくないときに便利な機能で、自分で撮った写真やネット上で配布されている画像を取り込み、自分の背景に設定することができる。
Google Meetは残念ながら、背景の変更に現時点では対応していない。スマホのアプリも同様だ。ただ、PCのGoogle Meetでは「Snap Camera」というアプリを使うとリアルタイムにエフェクトをかけたり、背景を変更したりできる。興味がある方は試してみてほしい。
録画や録音はできる?
Google Meetはビデオ会議の録画が可能だ。ただし、録画機能はビジネス向けに用意されているG Suite Enterprise、G Suite Enterprise Essentials、G Suite Enterprise for Educationに提供されている(2020年9月30日まではG Suiteを契約している全てのユーザーが録画機能を使える)もので、無料の一般ユーザーは録画機能を使えない。また、スマホのGoogle Meetアプリで会議に参加しているユーザーも録画はできない。
会議を録画するには、G Suite管理者にGoogle Meetの動画設定で、録画機能を許可してもらう必要がある。録画できるのは会議の主催者と、主催者と同じ組織に属しているユーザーだけだ。
Google Meet利用の注意点
モバイル端末でGoogle Meetアプリを利用して会議に参加する場合は、Googleアカウントが必要だ。Google Meetの会議にGoogleアカウントなしで参加できるケースは、主催者がビジネス向けのG Suiteを契約していて、会議にPCで参加する場合。会議のURLが記載されたメッセージや会議コードを使用してアクセスし、主催者などから参加リクエストの承認を受ける必要がある。
GoogleカレンダーにGoogle Meetの会議の予定を入れておくと、すぐに参加でき、資料の共有も簡単にできて便利だ。Google Meetは同じ職場や学校内で行う会議を想定したサービスという印象が強い。
ただ、スマホ向けアプリはシンプルな使い勝手で迷うことなく使える。一般ユーザーにも開放されたことで、今後、ビジネスだけでなくプライベートなシーンでも使う人たちが増えてくるだろう。Zoomに対抗してバーチャル背景に対応してくるかもしれない。今後の機能アップデートにも注目したい。
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