「Pixel 5」と「iPhone 12」のカメラを徹底比較 画作りの方向性が違って面白い結果に:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/5 ページ)
「Pixel 5」と「iPhone 12」はどちらも広角と超広角のカメラを搭載している。Googleはいち早く「コンピュテーショナルフォトグラフィ」を提唱しており、Appleもこの点に注力している。ではこれら2機種のカメラ画質はどう違うのだろうか?
デジタルズームはPixel 5が優秀
ついでに2xのデジタルズーム。この作例は諸般の事情で(簡単にいえば私が片方撮り忘れていた)撮影日が違うが天候や時間はほぼ合わせた。
これは面白いので拡大して並べることにする。どちらもデジタルズームなのに、2xで撮るとPixel 5の方がディテールがシャープに出ていて、デジタルズームとは思えない。
Pixel 5の方がデジタルズーム時の画質に力を入れていると思ってよさそうだ。これはよい。さらにPixel 5はHDR+、iPhone 12はスマートHDR3、で自動的にHDRをかける技をウリにしている。これもチェックしてみたい。
まずは森と日本家屋。光と影が極端な構図だ。どちらも素晴らしい写りだが、iPhone 12の方が全体に明るめに出た。
全体に明るめに撮るのはiPhone 12の特徴のようで、もう1つ極端で意地悪な構図で試してみた。
iPhone 12の方が明るめの画作りになっているのが分かる。Pixel 5の方がリアルだけどメインの被写体は門なのだから、それが明るく撮れているiPhone 12の方がうれしいというのはある。
ただ、Pixel 5には暗部だけを独立して調整する機能がある。
これを使うと(一手間かかるけど)、もうちょっと暗部を持ち上げることが可能だ。
この画像がこうなる。
やりすぎるとHDRくさい写真になっちゃうけど、メインの被写体が影になっちゃったのでもうちょっと明るくしたいってときによい。
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