1GB超~3GB以下で安い料金プランは? キャリア、サブブランド、MVNOで比較:スマホ料金プランの選び方(1/2 ページ)
総務省の調査によると、携帯電話で使用しているデータ通信量が月に2GB未満という人は約半数に及ぶ。月に2GBも使わないという人にとって、最も安いプランはどれか。大手キャリアとそのサブブランド、代表的なMVNOの最新料金プランを比較した。
総務省が「携帯電話ポータルサイト」で公開している調査データによると、使用しているデータ通信量が月に2GB未満という人は、回答者の半数近い49.5%に上っている。月に2GBも使わないという人にとって、最も安いプランはどれか。大手キャリアとそのサブブランド、代表的なMVNOの最新料金プランを比較した。料金は全て税込み。
ソフトバンクの「ミニフィットプラン+」やIIJmio、イオンモバイルなど一部で設定はあるものの、実は2GBまでという料金設定は意外に少なく、多くのキャリアが1GBまでの次は3GBまでの料金を設定している。1GBまでの比較では楽天モバイルの0円が最安となるが、ここでは1GB以上3GBまでのプランを比較する。
3GB以下のプランが安価なMVNO、月額700円台で利用可能
大手3キャリアでは使い放題プランの他、使ったデータ量に合わせて料金が変動する段階制のプランを提供している。ただし月のデータ使用量が3GB以下の場合は、光回線や電気とのセット割や、家族割引などの各種割引が適用されたとしても、MVNOに比べると割高な設定になっている。
サブブランドではUQ mobileの「くりこしプランS」が「でんきセット割」適用時に990円、Y!mobileの「シンプルS」が2回線目以降の契約の場合は990円となるものの、以下に紹介するMVNOの方がさらに安価に利用できる。
音声通話が利用できる、つまり普通に電話の受発信もできるプランの月額料金を比較すると、3GBまでの基本料金が最も安価に設定されているのは、HISモバイル「格安ステップ」3GBの月額790円だ。次いでnuroモバイル「VSプラン3GB」も月額792円で安い。2社の料金設定はシンプルだが、他のMVNOでは大手キャリアと同様に、光回線とセットで基本料金から割引を行うといった方法をとっている。例えばOCN モバイル ONEでは、「OCN光モバイル割」適用時、「3GB/月コース(音声対応SIMカード)」が月額770円で利用可能だ。
【更新:2021年8月6日21時30分 HISモバイルの料金を追記しました。】
セット割引はIIJmioでも提供している。こちらはIIJmioと光回線をセットで申し込むと、契約プランにかかわらず、光回線の料金から月額660円が割り引かれる仕組みだ。IIJmioの料金プランから割引されないので表には記載していないが、光回線との合計金額次第では他社よりおトクに利用できる可能性もある。
キャンペーンも考慮するとさらに安価なのは、8月31日までの新規契約に対し、「プラン月額料金値引き特典」を提供しているBIGLOBEモバイルだ。「3ギガプラン(音声通話SIM)」にキャンペーンが適用されると、月額料金1320円が12カ月間770円になる。「ビックローブ光」とセットでさらに220円が割り引かれる他、2回線目以降を追加契約する場合は「BIGLOBE家族割」が適用されて、その回線も220円引きになる。キャンペーンは8月31日までとなっているが、さらに延長される可能性もある。
たくさん通話する人には通話料金込みでおトクなプランも
せっかく月額料金を抑えても、音声通話をたくさんする場合は、別途かかる通話料金が割高になることもある。もし通話料金も含めて考えるなら、月70分までの国内無料通話が含まれている日本通信の月額1738円「Wスマートプラン」も選択肢の1つになるだろう。多くのMVNOでは、音声通話料金は専用アプリを利用することで30秒11円としているが、70分話すと22円×70分=1540円となる。これを差し引きするとその差額は、他社の基本料金よりも安価な198円となるからだ。
なお、Wスマートプランは健康アプリ「FiNC」と連動し、「歩いてギガが貯まる」オプションが用意されている。月間6万歩達成で最大1GBの追加データ通信量がもらえるというユニークなもので、健康維持にも一役買う。また上限を気にせずにもっとたくさん通話がしたい人は、同じ日本通信でデータ量3GBに加えて国内通話がかけ放題になる月額2780円の「合理的かけほプラン」も選択できる。
日本通信の料金プランでは通話アプリが不要だが、専用の通話アプリを使用する前提なら、3GBまで1078円で、専用の「Rakuten Link」アプリを使用すれば国内通話が無料で利用できる、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」が、通話料金を含めて最もおトクなプランになる。ただし「akuten UN-LIMIT VIは段階制のプランのため、3GB以上利用した月は料金がアップするので要注意だ。
なお、ソフトバンクのオンライン専用ブランドLINEMOが新たに導入した、月額990円の「ミニプラン3GB」でも、月額550円の通話オプションが契約後1年間無料になるキャンペーンを実施中。1年間は月額990円だけで、5分以内の国内通話が無料で利用できる。LINEMOではさらにLINEのトークや通話がデータ通信量にカウントされないので、LINE通話をよく利用する人にとってはメリットの多いプランといえる。
関連記事
結局どちらがお得? Y!mobileとUQ mobileの料金プランを比較する(2021年夏版)
何かと比較されやすいY!mobileとUQ mobileだが、どちらもプラン発表後に割引サービスなどが追加され、当初と少し内容が変わってきた。新プラン発表時はUQ mobileが優勢な印象だったが、Y!mobileがデータ容量を増量し、固定回線のセット割と家族割引を増額したことでキャッチアップ。一方のUQ mobileはでんきセット割が、家族割引がないという弱点を補う形となった。LINEMOの月額990円/3GBプランはどれだけ安い? サブブランドやMVNOと比較してみた
ソフトバンクの「LINEMO」に月額990円で利用できる3GBプランが登場。月額990円という料金は、Y!mobileやUQ mobileを意識したことがうかがえる。MVNOと比べても遜色のない安さだ。古いプランを使っている人必見! 使い方に合わせて選ぶ1GB~20GBの料金プラン
2020年末に大手携帯電話会社がオンライン専用プランをリリースした影響もあって、大手だけではなくMVNOでも従来よりも手頃で大容量な料金プランをリリースするようになった。この記事では、料金プランを見直すための一助として、月間容量20GBまでのプランの中でオススメを紹介する。【訂正】ahamoの疑問を解決! 契約方法から対応スマホ、使い勝手までを総チェック
ドコモが提供する通信容量20GB、月額税込み2970円のオンライン専用低価格プラン「ahamo」。提供開始から4カ月近く経過したが、まだ乗り換えを検討している人も多いだろう。ahamoを契約することで変わることや、通信容量の使い心地などを細かく紹介する。LINEMOとY!mobileはどちらがお得? 「1人」と「家族」のケースで比較した
「LINEMO」「Y!mobile」の2ブランドで、月額2000円台かつ通信量20GB前後のサービスを提供するソフトバンク。乗り換えて価格を安く抑えたい場合はどちらを選ぶべきなのか検証してみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.