「Pixel 6 Pro」のカメラは20倍ズームと画像処理がすごい! iPhone 13 Proとの画質比較も(2/4 ページ)
今のスマホカメラの高画質を支えている「コンピュテーショナルフォトグラフィー」(演算処理)の雄といえば、Googleである。そのGoogleが独自に開発したプロセッサを搭載した「Google Pixel 6 Pro」のカメラは、すごいズームと魅力的な画像処理機能を備えているのだ。
iPhone 13 Proと比べてどう?
続いて代表的なシーンでメジャーどころの「iPhone 13 Pro」と比べながら見てみたい。
風景から。青空と緑と陰影。青空はiPhone 13 Proの方が深くて濃い色をしているが、Pixel 6 Proの方がHDRが効いていて、松葉や日陰部分がちょっと明るく処理されている。
続いては夜。夜景モードにならない程度に明るい夜の写真だ。Pixel 6 Proの方がHDRがちょっと強めに効いていてハイライト部は抑えられているが、強い光源の回りに紫や緑のもやっとした光が出ているのが気になる。でも強い光源のゴーストは抑えられている。
さらに超暗いところで夜景モードの撮り比べ。iPhone 13 Proは約3秒。Pixel 6 Proは測っていないけどもっと長かった(手持ちなので腕が疲れた)。
どちらも夜景写真としてはすごくハイレベル。ちなみに雲の向こうには富士山というシチュエーション(厚い雲に覆われていて見えないけど)。手前の庭は部屋の明かりで照らされているだけで、その向こうは民家の明かりが少しあるだけというほんとに真っ暗なシチュエーションだ。撮影場所は「アブラサスホテル富士河口湖」。ちょっと縁あって1泊したときのものだ。
夜景モードのオン/オフを「オート」にしておくと、このように「月」アイコンが出て教えてくれる。
もう1つ暗い場所で。同じくアブラサスホテル富士河口湖の浴室。ここは富士山が見えるように大きな窓がついているのだけど(この日は雲に覆われていて見えなくて残念なのだった)、暗くて壁も暗い色の浴室なので、屋外との明るさの差がすごく激しい。だから、中と外を同時に撮るなんてのは至難の技であり、コンピュテーショナルフォトグラフィーの出番なのだ。Pixel 6 ProはここでHDRの強力さを発揮したのである。
HDRをかけてもiPhone 13 Proみたいに写るのが普通なのだけど、Pixel 6 Proは屋外が白トビせず空間で写ってくれた。
せっかくなので、超広角カメラで1枚。辛うじて富士山の稜線の下の方が見えている。で、何で暗い浴室内と明るい屋外を一緒に撮れているの? とつっこみたくなる写りだ。
話変わって次は人物編。ちょっと肌の色に差はあるけどどっちもよし。
これはどちらもさすがの写りだ。
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