「ヱビス」ブランドと「恵比寿」の魅力をバーチャルと現地で体感――サッポロビールとKDDIが共同でXRプロジェクトを立ち上げ
サッポロビールの「ヱビス」ブランドと、その発祥の地である東京都渋谷区の「恵比寿」の魅力を伝えるべく、同社とKDDIが共同でXRプロジェクトを始動した。スマホさえあればアプリなしで楽しめるXRコンテンツを通して、恵比寿ガーデンプレイス”やヱビスブランドの“過去を知ることができるという。恵比寿ガーデンプレイスの現地限定で楽しめるコンテンツも用意される。
サッポロビールとKDDIは12月20日に、XR技術を活用した共同プロジェクト「XR Project @YEBISU β.ver」を立ち上げたことを発表した。KDDIのXR技術「au XR Door」を活用し、サッポロビールの「ヱビス(YEBISU)」ブランドと、同ブランドのルーツである東京都渋谷区の「恵比寿」エリアの魅力を発信していくという。
このプロジェクトでは、大きく分けて自宅で楽しめるコンテンツと、サッポロビール恵比寿工場(ヱビスビール創業の地)の跡地に作られた「恵比寿ガーデンプレイス」と、その付属施設である「ヱビスビール記念館」で楽しめるコンテンツの両方を用意している。従来のau XR Doorでは専用アプリが必要だったが、今回のプロジェクトではWebブラウザ経由でXRコンテンツを配信できる仕組みを活用することでカメラ付きのスマートフォンとWebブラウザさえあれば楽しめるようになっている(※1)。
(※1)12月20日現在はβ(ベータ)テスト中のため、iOS 13以降を搭載するiPhoneを推奨。Androidスマートフォンでも動作するが、一部の挙動が不安定になることがある
XRコンテンツにはスマートフォンのWebブラウザからアクセスできる。現地限定で開放されるコンテンツと、どこでも楽しめるコンテンツ(いつでもどこでも体験)の2種類が用意されている。画像ではAndroid版の「Google Chrome」からアクセスしているが、現時点ではiPhoneでの利用が推奨される
コンテンツの楽しみ方は以下の通り。なお、ARコンテンツへのアクセスにはデータ通信が発生する。
- XRコンテンツのトップページにアクセスする(現地のQRコードを読み取っても可)
- (現地にいる場合)地図を確認し、コンテンツを見たい場所に移動する
- 見たいコンテンツのイメージ写真の「スタート」をタップ
- (現地専用コンテンツを見る場合)「現地でAR体験」をタップ
(場所を問わないコンテンツを見る場合)「いつでもどこでも体験」をタップ - 画面の指示に従ってスマホ(体)を動かす
ヱビスビール記念館のツアーカウンター付近でコンテンツを表示すると、写真のように画面内に立体のヱビス様が現われる。横の「i(インフォメーション)」アイコンをクリックすると、その場所にまつわる豆知識を表示できる
恵比寿ガーデンプレイスの「ガストロノミージョエル・ロブション前広場」のスポットでは、AR空間に花火が打ち上げられる演出を楽しめる。演出が演出だけに、昼間よりも夜間の方が楽しそう……なのだが、周囲が暗すぎる場合は正しく動作しない恐れがある。現地は周囲に照明があるので夜でもある程度明るいが、念のために心に留めておきたい
関連記事
XRコンテンや厳選動画を視聴できる「au 5Gチャンネル」、10月から提供
KDDIは、XRコンテンツやざまなチャンネルの厳選動画を楽しめる「au 5Gチャンネル」アプリを10月から提供する。5Gエリアマップの表示や、事前登録した生活圏が5Gエリア化された際の通知なども行う。東北の5Gリアルタイム映像やARねぶたが首都圏に出現 JR東日本とKDDIがバーチャル体験イベント
JR東日本とKDDIが、3月24日から東北をバーチャル体験できるイベントを開催する。東京駅に東北エリアの5Gリアルタイム映像を投影する他、青森ねぶたがARで出現する。スマホだけで旅行を擬似体験できるアプリ「au XR Door」
KDDIは、9月24日にスマホアプリ「au XR Door」をリリース。ARドアに向かって歩いていくとVR空間が出現し、各地への旅行や厳選された宿泊施設、観光名所を疑似体験できる。auスマートプレミアム会員は恐竜との対戦シューティングゲームも楽しめる。KDDIら、5GやARで文化財を鑑賞するプロジェクト 第1弾は「聖徳太子絵伝」
KDDIらは、5GやARの活用で文化財の新たな鑑賞体験を提案する共同研究プロジェクトを発足。第1弾として、9月29日から「5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』ARでたどる聖徳太子の生涯」を開催する。KDDIとFacebook、XR技術を活用した店舗をオンラインで開設
KDDIとFacebook Japanは、3月24日にXR技術を活用した「フューチャーポップアップストア」をオンラインで開設。第1弾はビューティーやライフスタイルをテーマに、ARカメラでのトライオンやAIと連動した商品購入などを提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.