ソニーのワイヤレスイヤフォン「LinkBuds」を試す 穴あき構造は“ながら聴き”に向くのか(3/3 ページ)
ソニーが2月25日に発売した「LinkBuds」を入手した。振動板の中心部がくりぬかれたドライバーユニットと「ソニー史上最小、最軽量」をうたうボディーが特徴だ。さまざまなシーンや音で聞き比べてみた。
もう少し電池が長持ちすれば……
バッテリーによる連続稼働時間は、LinkBuds単体で最長5時間半、充電ケース併用で最長17時間半となっている(いずれもコーデックは「AAC」、DSEEとイコライザーは「オフ」、他の設定は初期設定のままである場合)。
バッテリー残量が20%を下回ると、ポーンという音とともに「バッテリーが少なくなりました」とアナウンスが流れる。その際、一時的に音楽再生が止まり、アナウンスが聞き取りやすくなる。
条件を変えればこれよりも少し長持ちするようだが、それでも他の完全ワイヤレスイヤフォンと比べると短い。
その分だけ本体とケースはコンパクトになっている。ケースの形状は手で握りやすい上、ポケットにも収まるサイズ感なので、携帯しやすいはず。同じソニーのハイエンドイヤフォン「WF-1000XM4」と比べるとLinkBuds本体のサイズは約51%、ケースのサイズは約26%削減されている。2022年2月時点では、ソニーの完全ワイヤレスイヤフォンとしては最小かつ最軽量だという。
使い方はさまざま
かつて見たことのないLinkBudsの形状とクセのある装着方法に驚くが、開放型かつ耳をふさがない構造が差別化要素となるだろう。
やはり、「リアルとオンラインをつなぐ」「常時装着」という概念は、体感しないとイメージしにくいが、コンテンツや発想と組み合わせることで、いろいろな使い方ができそうな製品でもある。
これまで音楽と映像、そしてエンタテインメントで成功を収めてきたソニーだから生み出せた価値がLinkBudsにはあると感じた。これを機に、耳をふさぐイヤフォンからLinkBudsに乗り換えてみるのも一考の価値がある。
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