Qualcomm、「8」より10%高速なハイエンド「Snapdragon 8+ Gen 1」発表
Qualcommは「Snapdragon 8+ Gen 1」と「Snapdragon 7 Gen 1」を発表した。前者は昨年12月発表のハイエンド「Snapdragon 8 Gen 1」の強化版でCPUとGPUがそれぞれ10%向上。後者は「Snapdragon 778G 5G」の後継に当たる。
米Qualcommは5月20日(現地時間)、Android向けの2つの新製品「Snapdragon 8+ Gen 1」と「Snapdragon 7 Gen 1」を発表した。いずれも年内発売のスマートフォンに搭載される見込みだ。
8+ Gen 1は8 Gen 1より10%高速
Snapdragon 8+ Gen 1は、昨年12月発表の「Snapdragon 8 Gen 1」の強化版のような位置付け。設計は8 Gen 1とほぼ同じだが、製造はSamsungではなくTSMCが請け負う。CPU性能は最大10%、GPU性能も最大10%向上するとしている。ワット当たりの電力性能は20%向上するという。
Snapdragon 8+ Gen 1は、ASUSのゲーミングブランドROG、Black Shark、HONOR、iQOO、Lenovo、Motorola、Nubia、OnePlus、OPPO、OSOM、realme、RedMagic、Redmi、vivo、Xiaomi、ZTEなどが採用し、第3四半期(7~9月)には搭載端末が発売される見込みだ。
Snapdragon 700シリーズも「7」に
Snapdragon 7 Gen 1は、Snapdragon 800シリーズが8シリーズになったのに続くブランド変更。8 Gen 1と同様に4nmプロセスで製造する。先代の「Snapdragon 778G 5G」よりもレンダリング性能が20%以上高速化し、リフレッシュレートは144Hzにも対応する。
こちらはHONOR、OPPO、Xiaomiなどが採用し、第2四半期(4~6月)中に採用端末が発売される見込みだ。
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