ゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」が登場 冷却ファンやLANポート搭載
ソニーがXperia 1 IVに対応するゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」(XQZ-GG01)を10月14日に発売する。市場推定価格は単体で2万4000円前後、Xperia 1 IVのSIMフリーモデルとセットにした「Xperia IV Gaming Edition」が19万円前後となる。
ソニーは10月4日、Xperia 1 IV用ゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」(XQZ-GG01)を発売する。ソニーストア(Web)、ソニーの直営店(ソニーストア銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神)と一部の家電量販店やECサイトで販売される予定で、税込みの市場推定価格は単体で2万4000円前後、Xperia 1 IVのSIMフリーモデルとのセット「Xperia IV Gaming Edition」が19万円前後となる。
なお、発売日前日の9月15日からは、ソニーの直営店と一部の家電量販店でXperia Streamの実機が展示される。
Xperia Streamの概要
Xperia Streamは、ハイパフォーマンスなスマートフォンゲームをプレイする人や、高画質で安定したストリーミング配信を行う人を想定して開発された製品だ。Xperia 1 IVの背面に取り付けて使う。ソニーは、バトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」の世界大会公式端末に認定されたXperia 1 IVと共に訴求していくという。Xperia 1 IVのキャリア向けモデルとSIMフリーモデルの両方で利用できる。
大きな特徴は、背面カバーのようなボディーに冷却のための独自構造を採用したこと。空気を背面から取り込み、Xperia 1 IV本体の全ての面に空気を流す構造となっており、背面だけでなくフロント(ディスプレイ面)も冷却できるようになっている。ファンの回転数は、熱の状況に合わせて自動で制御される。
ソニーの説明によると、背面の一部をペルチェ素子を使って冷やすよりも、Xperia Streamの方が圧倒的にフレームレートを落とさずにプレイできるという。ディスプレイ輝度を最大にした上でスクリーン録画(1080p/60fps)を行った場合の比較では、背面の一部を冷やすファンを取り付けたXperia 1 IVではフレームドロップしやすかったのに対し、Xperia Streamを取り付けたXperia 1 IVがほぼフレームドロップがなかったとのことだ。
さらに同社は、AnTuTu Benchmarkでは他社のAndroidスマートフォンやXperia StreamなしのXperia 1 IVと、Xperia Streamを取り付けたXperia 1 IVを比較。合計5回のテストを行った結果、Xperia Streamのない場合はパフォーマンスが15%前後低下するのに対し、Xperia Streamを装着した場合は3%にとどまったという。
Xperia Streamのコントロールは、Xperia 1 IVにプリインストールされている「ゲームエンハンサー」を通して行える。具体的には、以下の項目を調整可能だ。
- ファン回転の自動/手動の切り替え
- ファンの回転数
- ブーストモード(高負荷の処理をより長時間行えるようにすうためのモード)への切り替え(※1)
- サーマルリミットの調整(※2)
(※1)サーマルリミットの設定値を基に、Xperia Stream接続中かつファンが回転中のみ適応可能なXperia Streamの冷却能力を加味した制御限界を設定できる
(※2)負荷のかかる処理を優先するか、低温でのプレイを優先するかによって、設定値を(Low/Mid/High)3段階で変更できる
形状にもこだわっており、eスポーツチーム「SCARZ」の監修を受けている。FPS(1人称視点で行われるシューティングゲーム)のプレイヤーによって分かれる4本指と5本指での持ち方を想定し、「長時間プレイしても持ちやすい形状」(ソニー)となっている。
端子類は3.5mmオーディオジャック、HDMI出力ポート(1080p/120Hz出力に対応)、LANポート、USB Type-Cポートを備える。
サイズは約80(幅)×185(高さ)×39(奥行き)mmで、重量は142gとなっている。
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