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ドコモ、サムスンと標準必須特許のライセンス契約を締結
NTTドコモはサムスン電子と5Gを含むドコモの標準必須特許のライセンス契約を結んだ。ドコモが特許を持つ側で、サムスンはその特許を使える側となる。ドコモは5G、6Gなどのネットワークやサービスに関する研究開発に積極的に取り組む。
NTTドコモは4月10日、サムスン電子と5Gを含むドコモの標準必須特許のライセンス契約を結んだと発表した。
ドコモが特許を持つ側で、サムスンはその特許を使える側となる。サムスンは特許の使用権利(ライセンス)を他社に優先して得られる代わりに、ライセンス料をドコモに支払うことになる。
ドコモはより高度で快適なモバイル通信環境の実現に向け、W-CDMA、LTE、LTE-Advanced、5G、6Gなどのネットワークやサービスに関する研究開発に積極的に取り組む。その研究開発成果に関する特許出願を推進しており、2023年2月28日時点でW-CDMA、LTE、LTE-Advanced、5Gの移動通信サービスに必須となる特許を約1万件保有するに至っている。
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移動通信技術に関するドコモの標準必須特許のライセンスを受けている企業は個別契約と特許プール(複数の特許権者が保有する標準必須特許を一括してライセンスする仕組み)でのライセンスを含め、現在80社以上にのぼるという。
ドコモは今後も知的財産の強化を進め、5G、5G Evolution、6Gを含む移動通信技術の研究開発と標準化を推進していく考えだ。
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