ビッグローブのMVNOサービス「donedone」が8月末に終了 BIGLOBEモバイルへの移行で初期費用が無料
ビッグローブがMVNOサービスの「donedone(ドネドネ)」を2023年8月31日で終了する。理由は「今後も利用者に満足してもらえる状態でサービスを継続していくことが難しい状況と判断したため」。解約方法や乗り換え先などを案内している。
ビッグローブがMVNOサービスの「donedone(ドネドネ)」を2023年8月31日で終了する。
終了理由について、ビッグローブは「より良いサービスの提供を目的に尽力してきたが、今後も利用者に満足してもらえる状態でサービスを継続していくことが難しい状況と判断したため」と説明している。
donedoneはビッグローブが2021年7月1日に開始したサービス。月額2728円(税込み、以下同)で50GBのデータ容量を利用できる2種類の音声プランを用意している。「ベーシックU」では通信速度を3Mbpsに制限しており、HD画質の動画を快適に視聴できるとしている。「カスタムU」では動画やSNSなどの対象アプリ3つまでは速度制限なしで利用でき、他は1Mbpsに制限する。
donedoneならではの特徴が月額料金から50円を社会貢献団体に寄付できる点。ユーザーは支援したい領域を選ぶと、月50円がビッグローブを介して支援領域へ寄付される。災害時には被災者や紛争による難民、国内避難民を支援するプラットフォームに寄付できる。
50GBで寄付対象外のデータ通信専用「エントリープラン」も用意されていたが、新規受け付けは2022年10月2日で終わった。
2023年8月末に終了するのはdonedoneのベーシックU、カスタムU、エントリープラン。終了後はすべてのインターネット接続、SMS送受信および音声通話が行えなくなる。
解約手続きはdonedoneアプリのマイページ「MNP転出・解約のお手続き」から行えるが、終了日までに解約手続きを行わなかった場合、自動解約となり9月1日にすべてのサービスが使えなくなる。解約後のSIMカードは返却不要となっている。
終了後の乗り換え先として、ビッグローブはKDDIグループの「au」「UQ mobile」「povo2.0」「BIGLOBEモバイル」を挙げており、8月末までに他サービスへの乗り換え手続き(MNP転出手続き)を完了することで、現在の電話番号を継続利用できるとしている。MNP転出手数料は無料で、BIGLOBEモバイルへの乗り換えならその際の初期費用が無料となる。
ビッグローブはサービス終了までの間、寄付を行う方針を明らかにしているが、本取組みをきっかけに改めて支援に賛同する人に対して、下記の各支援団体窓口へ連絡するよう呼びかけている。社会貢献に関する取り組みはビッグローブとして続けていく考えで、地方創生を目的とした「ONSEN WORK」、SDGsをテーマとしたオウンドメディア「あしたメディア」などを通じて行うとしている。
- →【教育支援】ワールド・ビジョン・ジャパン
- →【健康支援】シェア
- →【海洋保全】エバーラスティング・ネイチャー
- →【医療支援】日本小児がん研究グループ
- →【環境保全】オックスフォード大学 WildCRU
- →【緊急支援】ジャパン・プラットフォーム
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