地球環境に配慮したクレジットカード DNPが開発、JCBが7月10日から発行 タッチ決済にも対応
ジェーシービー(JCB)は7月10日から、地球環境に配慮した「JCBバイオマスゴールドカード」を発行する。券面の裏表にカード番号を記載しない、ナンバーレスタイプのバイオマスカードについては、発行検討中としている。券面デザインは地球環境への配慮の表れとして、JCB ORIGINAL SERIESの横に葉っぱのマークが付く。
ジェーシービー(JCB)は7月10日から、地球環境に配慮した「JCBバイオマスゴールドカード」を発行する。タッチ決済対応も売りの1つとしている。券面の裏表にカード番号を記載しない、ナンバーレスタイプのバイオマスカードについては、発行検討中としている。
同日から発行予定のバイオマスゴールドカードの基本情報は次の通りとなる。
- 年会費(本会員):1万1000円(オンライン入会の場合のみ初年度年会費無料)
- 年会費(家族会員):1人目は無料、2人目より1人につき1100円(本会員の年会費が無料の場合、家族会員も無料)
- 申し込みの対象(本会員):20歳以上かつ安定継続収入のある人(学生は申し込めない)
- 申し込みの対象(家族会員):生計を同一にする配偶者、親、子ども(高校生を除く18歳以上)
- 旅行傷害保険(傷害による死亡・後遺障害の場合):海外が最高1億円/国内が最高5000万円
- ショッピングガード保険:海外が年間最高500万円、国内が年間最高500万円
- 国内外航空機遅延保険:乗継遅延費用保険金が2万円限度、出航遅延費用等保険金が2万円限度、寄託手荷物遅延費用保険金が2万円限度、寄託手荷物紛失費用保険金が4万円限度
- JCBスマートフォン保険:年間最高50,000円(1事故につき自己負担額1万円)
- 特典:Oki Dokiポイント
- 追加可能なカード:ETC、QUICPay(クイックペイ)、家族カード
- Webサービス:入会と同時に会員専用Webサービス「MyJCB」「MyJチェック」に自動登録される
- Apple Pay:設定可
- Google Pay:設定可
バイオマスカードとは
JCBのバイオマスカードはバイオマス基材を一部に使用したタッチ決済機能付きのクレジットカード。バイオマス基材を重量比で約25%使用しており、焼却時のCO2排出量と植物が生育する際のCO2吸収量を一部相殺。CO2排出量の抑制と石油等の有限な資源の使用量削減につながるという。従来の石油由来原料によるカードの焼却時と比較し、バイオマスカード1枚あたりのCO2排出量を約3.9g抑制する効果があるという。
券面デザインは地球環境への配慮の表れとして、JCB ORIGINAL SERIESの横に葉っぱのマークが付く。
バイオマスカードを開発した大日本印刷(DNP)によると、従来のカード基材と比べて、10~20%程度高い価格になるが、国内での材料調達により、安定供給が可能だという。開発の背景にプラスチックの使用量削減や、再生可能資源への切り替えなどのニーズが高まっていることを挙げている。
DNPは金融機関をはじめ、ICカードや電子マネーカードを発行する事業者、ポイントカードや会員証などを提供する小売・流通企業など、循環型社会の実現やSDGsの達成に取り組む企業などにバイオマスカードを提供するとしている。
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