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「AQUOS R8 pro」のカメラは“速く+賢くなった” 高画質の1型センサーをストレスなく使える荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

1型センサー、ライカと協業したレンズで人々を驚かせた「AQUOS R6」から2年、「AQUOS R8 pro」のレンズは大きな進化を遂げた。主にソフト面をぐっとアップデートした印象で、被写体に応じたAI処理が豊かになり、動物のポートレート撮影もできるようになった。

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ポートレートモードが動物にも対応

 さて、人物と猫ときたら、ポートレートモードである。面白いのはポートレート時の被写体選択。ポートレートモードにすると被写体が「人物か動物か」を選べるのだ。これは初めて見た。


ポートレート時に「人物」か「動物」かを切り替えられるのだ

 人の場合は「ぼかし」と「美肌」を調整できる。美肌オフと最強(なめらか)を比較してみた。


美肌のオフと最強。両極端を並べてみたが、10段階から選べるので、素直に真ん中くらいにしておくといい

ポートレートモードで撮影。肌の階調も滑らかだし、背景のボケかたもいい

 これが動物だとどうなるか。美肌の代わりに「毛並み」になるのだ。

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「美肌」ではなく「毛並み」となり、「くっきり」から「ふんわり」まで選べる

 面白いので「毛並み」の「くっきり」と「ふんわり」の差をチェックだ。微妙だけど、何となく分かるかと思う。


長毛種で毛並みの写りを比較してみた。よーく見るとくっきりの方がシャープな写りだ

ポートレートモードの「動物」で撮ったキジトラ猫。動物の背景ぼかしは難しいのだが、いい感じにまとめてくれた

1型センサーの画質を味わおう


AQUOS R8 proで撮影するの図。画面は明るくて見やすい

 特徴的なシーンの後はさくっと普通の作例を。

 何はともあれガスタンク。


19mm相当の超広角でガスタンク

24mm相当の1xでガスタンク。鮮やかだけどほどよくナチュラルな写りがいい

2xでガスタンク。文字もワイヤもしっかり出ていてコントラストもあってよし

最高倍率の6xでガスタンク。拡大するとディテールにデジタル処理ならではの不自然さはあるけど、けっこう使えそうだ

 さらにおまけでハイレゾ撮影。4700万画素サイズで撮れるモードで、HDRやAIが効かないので、ちょっと発色とかは地味になるけどリアルだ。ハイレゾ時の画面はマニュアル撮影モードとほぼ同じ。


ハイレゾモードにするとマニュアル撮影モードと同等の細かい設定ができる

ハイレゾモード時はHDRやAI処理は入らないので、通常の撮影に比べるとあっさりした感じだ

 ついでに晴天ものから、逆光の古民家。


HDRがかかって空の青さをうまく保ってくれた。シャドー部は無理に持ち上げないようだ

 そして街のスナップから、望遠で撮ったカーブミラー自撮りと上から見下ろしたらちょっと怖かった公園のリス。


3.5xで撮ったカーブミラー自撮り

公園に置かれていたリス。真上から撮ってみたら予想外に怖かった。正面からだとけっこうかわいいのに

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