シャープが「AQUOS sense8」発表、光学2倍相当のズーム対応で5万円台 大画面モデル「plus」がない理由とは(1/2 ページ)
シャープはミッドレンジスマートフォン「AQUOS sense8」を発表した。市場想定価格は5万円台後半(税込み)。今回、「sense7 plus」の後継に相当する新モデルの投入が見送られた理由とは何か。
シャープが10月3日、ミッドレンジスマートフォン「AQUOS sense8」を発表した。市場想定価格は5万円台後半(税込み)。販路はキャリア向けモデルがNTTドコモ、au、UQ mobile、楽天モバイル、J:COM MOBILE。オープン市場向けのモデルが家電量販店などだ。日本のみならず台湾、インドネシアへの展開も合わせて発表された。
カラーについてはパールグリーン、コバルトブラック、ライトカッパーの3色が用意される。
アウトカメラは約5030万画素でF1.9の広角、約800万画素でF2.4の超広角を備える。このうち、広角カメラは1/1.55型のイメージセンサーと全画素PDAF(位相差検出AF)と光学式手ブレ補正にも対応している。
ミッドレンジモデルながら、光学2倍相当のズームに対応するのも特徴だ。5030万の高画素を生かし、中央部をクロップすることで2倍の望遠写真を生成できる。1xズームでは高感度モード、2xでは高精細モードに切り替わる。画質エンジンがハイエンドモデルの技術を応用した画像処理エンジン「ProPix 5」にアップグレードし、全てのHDR撮影が非圧縮のRAWレイヤーと合成可能になり、髪の毛や肌の質感の再現性が高まるという。
画質向上にはプロセッサにSnapdragon 6 Gen 1を採用したことも大きく貢献しているという。画像処理プロセッサのISP(Image Signal Processor)が大幅に進化したことで、ノイズリダクションを画像の部分ごとに行える。例えば、夜景で建物のディテールは残しつつ、夜空のノイズを低減させることが可能だ。
インカメラは約800万画素のF2.0となる。標準搭載されるカメラアプリのUIも進化。ユーザーがシャッターアイコンを好きな位置に移動可能になったため、片手で撮影しやすくなったという。
ディスプレイは6.1型のIGZO OLEDを搭載する。解像度は1080×2432ピクセルだ。1~90Hzの可変駆動にも対応する。「なめらかハイスピード表示」とゲーミングメニューの登録ゲーム設定を有効にしたアプリでは毎秒90回の表示更新に連動し、フレーム間に黒画面を挿入することで、オフ時(毎秒60回表示状態が変化した場合)の3倍に相当する毎秒180回(最大180Hz駆動)の表示更新を可能にしている。
プリインストールOSはAndroid 13となる。シャープは長期使用を見込み、AQUOS sense8のOSバージョンアップを最大3回、セキュリティアップデートを最大5年行う。プロセッサはSnapdragon 6 Gen 1、メモリが6GB、ストレージが128GBだ。
バッテリーは5000mAh。10時間連続で使用しても2日間バッテリーが持続するという。
生体認証は本体側面にある電源キー一体型の指紋センサーを利用した指紋認証と、マスク装着時にも認証可能な顔認証に対応している。IP68の防水・防塵(じん)性能を持ち、耐衝撃にも対応する。米国国防総省が定めるMIL規格15項目に準拠している。
サイズは約71(幅)×153(高さ)×8.4(奥行き)mmで、重量は「5000mAh以上のバッテリーを搭載する5Gスマートフォンとして最軽量クラス」(シャープ調べ)となる約159gだ。
環境への配慮の一環として、AQUOS sense8には再生プラスチック素材が使用された。内訳としてはスピーカーホルダーが35%、レシーバーホルダーが35%となる。
sense8専用アクセサリーとして、カメラレンズフィルター対応ケースが別売りされる予定だ。価格などの詳細は未定となっているが、メーカーはエレコムで、ケース背面にレンズフィルターを取り付け可能なタイプと、使わないときにレンズフィルターを背面に収納可能なポーチ付きのタイプが用意される。
sense8専用アクセサリーとして、カメラレンズフィルター対応ケースが別売りされる予定だ。価格などの詳細は未定となっているが、メーカーはエレコムで、ケース背面にレンズフィルターを取り付け可能なタイプと、使わないときにレンズフィルターを背面に収納可能なポーチ付きのタイプが用意される。
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