H.I.S.Mobile設立から7年、業界に衝撃を与えたSIMとは 最大2万3250円キャッシュバックも
MVNOサービス「HISモバイル」を運営するH.I.S.Mobileは2024年2月15日、創業から7周年を迎えたと発表した。合わせて、これを記念したキャンペーンを行う。開催期間は同日~4月30日。記事内は全て税込みとする。
MVNOサービス「HISモバイル」を運営するH.I.S.Mobileは2024年2月15日、創業から7周年を迎えたと発表した。合わせて、これを記念したキャンペーンを行う。開催期間は同日~4月30日。記事内は全て税込みとする。
対象サービス契約で最大1万5000円キャッシュバック
HISモバイルの対象の月額SIMプランを新規契約、またはMNPで乗り換えた上で、HISモバイルの料金プランと各種サービスを同時に契約すると、最大で1万5000円相当がキャッシュバックされる。
同時契約の対象サービスとキャッシュバック額は次の通り。
- デジタル型総合保険型サービス「HIS Mobileケア」:1650円
- 国内外で使えるレンタルWi-Fi「HIS Wi-Fi PLUS+」:1650円
- 自宅向け5Gホームルーターレンタル:1万1700円
キャッシュバックは1人につき1回まで受けられる。上記(1~3)は全て併用できる。
家族で加入すれば最大8250円キャッシュバック
HISモバイルの格安SIMを家族そろって同時に契約すると最大8250円相当がキャッシュバックされる。
創業から7周年のHISモバイル 変なSIMが業界に与えた衝撃
H.I.S.Mobileは、旅行業界大手のH.I.S.と、老舗MVNOの日本通信が2018年2月15日に合弁で設立。当初は、H.I.S.の店舗網などを生かしつつ、多角的サービスを武器にし、バックグラウンドの技術を日本通信が支える形でスタートした。
数あるサービスの中でも携帯電話業界に大きなインパクトを与えたのが「変なSIM」だ。一般的な形状のSIMカードと、ICチップ部分を既存のSIMカードに貼り付けるタイプの2種類あり、使いたい分だけデータ量を購入して海外で何度でも使えるという触れ込みの「データ通信専用SIM」として提供されていた。2024年2月現在は、販売されておらず、申し込みもできない。
サービス名に「変な」と付くと、「ニッチな……」と捉えてしまいそうだが、実は海外での通信にフォーカスしつつも、「変化させたい」との思いから変なSIMと名付けられている。本誌のインタビュー取材に応じた猪腰英知社長が明かしていた。あらゆるニーズにも応えて進化していく、という狙いもあったのだろう。
2023年7月には、NTTドコモの「ahamo(月額2970円)」より割安な点をアピールする「自由自在スーパープラン(20GBで月額2190円)」の提供が開始された。5分以内の国内通話が無料になる点もアピールされていた他、ものまねタレントのコロッケ氏がアンバサダーに起用された。
発表当初は、ahamoより780円安い自由自在スーパープランだったが、2024年2月現在はインターネットイニシアティブ(IIJ)が提供するIIJmioの「ギガプラン(20GB)」の方が290円安い。
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