ニュース
総務省がFCNTに行政指導 「arrows We2」で工事設計に含まれないアンテナで電波を発射していた事案について:解決済み
総務省が、FCNT製スマートフォン「arrows We2」に関して行政指導を行った旨を発表した。arrows We2が認証を取得した際の設計にないアンテナを使って電波を発射していた事実が判明したことを受けた措置だ。
総務省は10月9日、FCNTに対して厳重注意と行政指導を行ったことを明らかにした。同社製スマートフォン「arrows We2」が電波法第38条の25に違反していた事実を受けた措置となるが、違反状態に対する是正処置は既に済んでおり、出荷済みの端末の利用には影響しない。
問題の概要
今回の厳重注意と行政指導は、以下の端末において工事設計認証(※1)を受けた際の工事設計にはない空中線(アンテナ)を使って電波を発射していた事実が認定されたことに伴い行われた。
- arrows We2 F-52E(NTTドコモ向けモデル)
- arrows We2 FCG02(KDDI/沖縄セルラー電話向けモデル)
- arrows We2 M07(MVNO/量販店向けモデル)
先述の通り、本事案は是正処理が済んでおり、FCNTは是正後の設計で改めて認証を取得している。
advertisement
FCNTは、11月8日までに本件に関する報告を総務省に行うように求められている。
(※1)特定無線設備(携帯電話端末など)が電波法や関連規則に定める技術基準に合致していることを書面や試験を通して認証するもの
総務省の「特定無線設備の基準認証制度における技術基準への不適合等の事例」にも本件が記載されている。携帯電話端末に関する事例は、楽天モバイルの「Rakuten Mini C330」に関する事案以来となる
関連記事
FCNTが「arrows We2」「arrows We2 Plus」発表 PlusはSnapdragon 7+ Gen 2搭載で自律神経測定も可能
レノボ傘下となったFCNTが、新体制で初めてとなるスマートフォンをリリースする。従来モデルの後継に加え、スペックと画面サイズを引き上げた上位モデルも用意される。FCNTが新「arrows」でSIMフリー市場に再参入 競合ひしめく中で“シェアの奪い合い”にこだわらない理由
レノボ傘下で再スタートを切ったFCNTが、5年ぶりにSIMフリー市場に参入する。「arrows We2 Plus」と「arrows We2」ではワンランク上の価値を提供しながら、日本でニーズの高い機能を充実させた。競合メーカーがひしめく中でどのように戦っていくのか。「arrows We2/We2 Plus」の価格まとめ We2はauとUQ mobile、We2 Plusは楽天モバイルとIIJmioがお得
FCNTのミッドレンジスマートフォン「arrows We2」と「arrows We2 Plus」の価格をまとめる。arrows We2はauとUQ mobileがMNPなら2年間実質47円になる。arrows We2 Plusは楽天モバイルとIIJmioが特に安い。新しいarrowsやらくらくスマートフォンは出る? Lenovoグループに入って何が変わった? キーマンに聞く「新生FCNT」
富士通の携帯電話端末事業に源流を持つメーカー「FCNT」が、Lenovo出資のもと再出発した。「arrows」や「らくらくスマートフォン」は一体どうなるのか。Motorola(モトローラ)とどうすみ分けるのか。そしてハイエンド端末は出るのか――新生FCNTのキーマンに話を聞いた。総務省が楽天モバイルに“報告”を要求 「Rakuten Mini」の仕様変更について
Rakuten Miniの仕様変更について、総務省が楽天モバイルに対して電波法に基づく「報告」を要求した。2度に渡る対応周波数帯変更が、工事設計に合致していない疑いがあるという。【追記】
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.