失効日が迫る「東京駅100周年記念Suica」、今後も使い続けるには? スマホへの移行時に注意点も(2/2 ページ)
「東京駅開業100周年記念Suica」のうち、購入後に一度も利用されていないカードが2026年3月31日に失効する。失効を回避するには、期限までに鉄道やバス、買い物で一度利用する必要がある。一度でも利用すれば、さらに10年間有効期限が延長されるため、早めの確認と利用が推奨されている。
モバイルへの移行:利便性を取ってスマホに取り込む
人によっては、東京駅開業100周年記念Suicaに残高があるだろう。スマートフォンへの移行はできるのだろうか。JR東日本広報によると、iPhoneでApple Pay(ウォレット)に取り込むことは可能とのこと。ただし、AndroidのモバイルSuicaへの取り込みはできないという。
取り込みの手順は以下の通りだ。iPhoneの「ウォレット」アプリから「+」ボタンを押し、「交通系ICカード」からSuicaを選択する。「お手持ちのカードを追加」をタップし、カード裏面の「JE」で始まるID番号の下4桁を入力する。その後、iPhoneの上部をカードの中央に置いて読み取れば完了となる。
モバイル移行時の大きな注意点
この「モバイル移行」を選択する場合、避けて通れない代償がある。
まず、取り込みが完了した瞬間に物理カードのIC機能は消失し、二度と有効化することはできない。JR東日本広報も、スマートフォンへの取り込みによって一度無効化されたSuicaカードは、二度と改札の通過や買い物に利用できないと明言している。カード自体は手元に残るが、それは完全にIC機能を失ったプラスチックの板となる。
また、スマートフォンの画面上に表示されるデザインは「通常デザインのSuica」に切り替わる。JR東日本広報によれば、通常デザインの無記名Suicaカードと同様の扱いとなり、画面上で東京駅の限定デザインを再現することはできない。さらに、Suica ID番号が変わるため、JRE POINTや「えきねっと」などのひも付け更新も必要となる点は、通常のSuicaと同様だ。
期限の3月31日まであと数日だ。210万枚のうちの一枚を手にしている人は、この機会を逃さないようにしたい。
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