インタビュー

OPPO Find N6インタビュー:「折り目一点突破」と「Ultra」の禁じ手 日本でフラグシップを急拡大する真意(3/3 ページ)

折りたたみスマートフォン「OPPO Find N6」は、折り目の少なさやペン対応が特徴だ。価格はグローバル版より戦略的に安く設定され、限定的な台数ながら日本市場への期待を示す布石となっている。今後は最上位カメラのUltra投入も控えており、キャリアの新しい販売スタイルとの連携強化も注目される。

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そもそも交換修理のない製品を作ることに注力

―― 今回、Find N6には保護フィルム無償貼り替えや代替機無償貸し出しなどのプレミアムサービスがついています。こうしたサポートの体制面も頑張ったところではないでしょうか。

河野氏 いかに日本のお客さまが購入されるときの障壁をなくしていくかに注力しました。フィルムの貼り替えもそうですし、O Careでは代替機の無償提供も実現しています。


OPPO Find N6の購入者に適用されるプレミアム特典

―― リアル店舗やサポート拠点を設置していくお考えはありますか。

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河野氏 その部分に関しては、可能な限り販売パートナーと一緒にやっていきたいと考えています。キャリアさんだけではなく、さまざまなパートナーと組んでいきたい。昔から申し上げているような「三方よし」の考え方です。

―― 修理会社のようなところでしょうか。

河野氏 いろいろな会社がありますが、そういったところとパートナーシップを結んでいきたいと考えています。

 ただ、Find N6を開発するにあたって本社が注力したのは、そもそも交換修理のない製品を作ることで、これはとても大事だと思っています。壊れたときにどうするか、よりもそもそも壊れないことが大事です。これは、Find N6だけでなく、他の製品にも当てはまります。昨年Find X9を発表した際には、「Apex Guard」が採用されていると言いましたが、まさにそれです。

―― 実際、修理の受付件数が減っていたりもするのでしょうか。

河野氏 実験室の中での検証と実環境は全く違うと思っていますが、想定の範囲内で故障やトラブルは減っています。もちろん想定外の部分はありますが、それは何が原因かを吸い上げて、今後の開発に反映させていきます。

価格は維持する予定だが、値上げの可能性はゼロではない

―― 発売して、いかがでしたか。公式の販路では、オレンジがすぐに在庫切れになっていました。

:河野氏 Find X9もそうでしたが、初動は動きます。そもそも割り当て台数が少ない中で、販売パートナーさんとも平等に付き合っていかなければならないので、どこかの販路だけを優遇することはできませんし、ましてや自分たちを優遇することはできません。割り当ては公式が一番少ないのが実態です。


2026年5月中旬時点ではOPPOのECサイトでもブロッサムオレンジは在庫ありとなっている

―― 追加はあるのでしょうか。

河野氏 そこが高価格帯のスマホの難しいところです。

―― Find Nシリーズ、Find X Ultraシリーズとラインアップが拡大しています。例年だと、時期的にReno Aシリーズの発表も控えていると思いますが、今後、発表回数は増えていくのでしょうか。

河野氏 難しいところですが、グローバルモデルと日本モデルでは開発サイクルが違います。グローバルモデルは6カ月単位で年2回発表ですが、これは私どもだけでなく、中国メーカーのほとんどが同じサイクルです。一方でReno Aシリーズは年1回の発表になるため、最小公倍数的にかぶるときが出てくると思っています。

―― Find N6もグローバルとの比較ではお安いというお話でしたが、コスパが売りのReno Aシリーズも含めて今後、この価格を維持することは可能でしょうか。物価高やメモリ不足などが深刻化していますが。

河野氏 このモデルに関して言えば、価格を維持する予定です。ただ、戦争が起きていますからね……。そこはどうなるか分からないので、値上げの可能性はゼロではありません。欲しいと思った方は、お早めにお買い求めいただければと思います。

取材を終えて:キャリアが扱うモデルが増える可能性も

 フラグシップモデルをテクノロジーショーケースと位置付けたOPPO。この方針に基づくと、Find N6や予告されているFind X9 Ultraのように、小ロットでも販売に踏み切るモデルは今後も増えていきそうだ。Find N6やFind X9 Ultraを見れば分かるように、OPPOのフラグシップモデルは個性が強く、技術力を発揮した端末が多い。人とは違うスマホを求めている人には、歓迎できる動きといえる。

 こうした方針の中、キャリアも徐々にオープンマーケットモデルを取り入れる動きを顕在化させている。インタビューでも言及のあったau Flex StyleやSoftBank Free Styleがそれだ。試験的ながら販路を拡大できるため、OPPOのフラグシップモデルは相性がいい。ここからキャリアモデルにステップアップする端末が出てくるかにも、注目したい。

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