まとめ

「ドコモの銀行」きょう始動 「d NEOBANK」消滅、最大4.5%還元 強みは何か解説

住信SBIネット銀行は2026年8月3日に商号をドコモSMTBネット銀行に変更し、個人向けサービスをドコモの銀行として刷新する。最大4.5%のポイント還元や全国の店舗網を活用した対面サポートを展開し、生活者の金融課題解決を目指す。膨大なデータを生かしたAIによる提案機能も実装し、利便性を高める。

 8月3日、住信SBIネット銀行は関係当局の認可を前提としてドコモSMTBネット銀行へと商号を変更し、個人向けの銀行サービスブランドを「ドコモの銀行」へ刷新してスタートする。

 これに伴い、従来親しまれてきた「d NEOBANK」のサービス名称は消滅し、個人向け銀行サービスはドコモの銀行へと一本化する。スマートフォン向けアプリの名称も「ドコモの銀行 ドコモSMTBネット銀行アプリ」へと変更し、アプリアイコンもd NEOBANKからドコモの銀行デザインへと順次アップデートする予定だ(※既存のBaaS提携サービスおよび法人向けサービスは引き続きNEOBANKブランドを継続する)。

 なお、2026年9月末に、従来のd NEOBANKのアイコンも選べるようになる予定だ。

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 7月に事業を開始したNTTドコモ・フィナンシャルグループの中核を担うドコモの銀行の誕生により、私たちの日常の金融体験は大きく変化する。


新ブランド「やさしい金融を、みんなの手に。」を掲げ、通信と金融の融合による新たな日常の金融体験提供を目指すNTTドコモ・フィナンシャルグループ。左から順に、ドコモ・ファイナンスの岡田靖社長、住信SBIネット銀行の円山法昭社長、NTTドコモ・フィナンシャルグループの廣井孝史社長、マネックス証券の清明祐子社長(7月9日の記者会見時に撮影)

具体的なサービス内容:日常のお買い物でdポイント初年度最大4.5%還元

 サービスの刷新に合わせて、ドコモグループの決済や証券サービスと連携した強力なポイント還元特典を順次提供する。8月20日からはドコモの銀行と「dアカウント」の連携機能を開始する。「dカード」の引き落とし口座をドコモの銀行に設定し、街のお店でdカードのスマホ決済を利用すると、基本還元率1.0%に加えて引落特典として最大2.0%が上乗せされ、初年度は最大3.0%のdポイント還元を受けることができる。


8月20日より開始予定のカードと銀行の連携特典では、口座設定とスマホ決済により街での買い物で最大3%のdポイントが還元される

 さらに8月下旬以降は、マネックス証券口座との自動入金設定や積立投資の条件達成によって最大1.5%が上乗せされるマネックス証券特典も開始する。これらを組み合わせることで、街でのお買い物で初年度最大4.5%という高いポイント還元率を実現する。このほか、預金残高に応じたdカード年会費相当分のポイント還元や、給与受取などの利用に応じたポイント進呈も用意する。


カードや銀行に加えてマネックス証券の口座連携や自動入金などを組み合わせることで、街でのお買い物が最大4.5%還元までアップする

ドコモの銀行、誕生背景 「身近に相談できる場所がない」

 大々的なブランド刷新の背景には、「やさしい金融を、みんなの手に」という明確なコーポレートビジョンが存在する。

 ドコモが実施した意識調査によると、自分の金融知識が平均以上だと考えている人は全体のわずか22%にとどまり、投資未経験者の約8割が身近に相談できる場所がないと回答した。資産運用や家計の見直しについて専門的なアドバイスを求めながらも、適切な相談先を見つけられずに立ち止まっている生活者の切実な課題を解決することが、今回の刷新へとつながった。


NTTドコモのもと決済や銀行、証券、保険などの金融サービスを結集し、利用者の多様な金融ニーズを一気通貫でサポートするグループ体制

 この課題を解決するため、ドコモは「おサイフケータイ」や「d払い」を通じて長年培ってきた巨大なキャッシュレス基盤を活用する。その強固な基盤の上に高い専門性を持つ金融各社のノウハウを結集させた。日常生活における支払うという行動を起点として、ためる、増やす、借りる、備えるといった多様な金融行動を一気通貫で支援する。就職、結婚、老後といったライフステージの変化に応じて発生するお金の悩みをサポートし、利用者の人生に長期間寄り添うパートナーを目指す。

 さらに、これまで分散していた金融サービスを1つにまとめることで、利便性を大きく高める。利用者は支払い履歴や投資の運用状況を1つの画面で包括的に把握できるようになり、複雑な管理の手間を省くことができる。スマートフォンの利用料金の支払いから日々の買い物まで、あらゆる支出を一元的に管理する仕組みを構築する。

ドコモの強み:「リアル店舗」と「金融AI」の融合

 ドコモの銀行を含むドコモ・フィナンシャルグループ最大の強みは、身近なリアルチャネルと高度なデジタル・データ技術の融合にある。

 1つ目は、全国のドコモショップを活用した対面サポートだ。ネット銀行の手続きやセキュリティに漠然とした不安を抱く層に向けて、金融ライセンスを取得した店舗の担当者が口座開設や初期設定を対面で丁寧にサポートする。

 この店舗での対面サポートは8月から順次全国へ展開し、今後5年間で銀行フランチャイズ店舗とあわせて1500店舗以上の有人店舗網へ拡大する計画だ。ネット銀行に関するスマートフォン教室の開催や住宅ローンに関する専門的な相談も受け付け、顔の見える担当者が利用者に深い安心感を提供する。


全国のドコモショップや銀行FC店舗において、専門の担当者が口座開設や住宅ローンなどの相談を対面で手厚くサポートする

 2つ目は、1億900万のdポイントクラブ会員基盤と、通信・生活サービスで蓄積された膨大なデータを生かした「生き方を応援する金融AI」だ。年齢や資産額だけでなく個人の価値観やライフスタイルまでを理解したAIが、日々の支出の可視化や最適な金融サービスをパーソナライズして提案する。対面で相談できる安心感とスマホで完結する利便性を兼ね備えたドコモの銀行の始動により、日本のデジタル金融は新たなフェーズを迎える。


約1億900万人の会員基盤と豊富な通信データ、グループ各社の高い預かり資産実績がドコモ・フィナンシャルグループの強力な強みとなる

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