PDC【ぴーでぃーしー】

【国内記事】 2001年7月16日更新

 PDC(Personal Digital Cellular)は,日本国内で利用されるデジタル携帯電話の方式名である。NTTドコモではiモードをはじめとするほとんどの携帯電話がPDCであり,J-フォン,ツーカーも全機種,auではcdmaOneを除く「デジタル」シリーズがPDCである。

 PDCは第2世代(2G)であり,アナログ携帯電話が第1世代(1G),現在試験サービス中のFOMAが第3世代(3G)になる。PDCと同じデジタル携帯電話ではあるものの,無線アクセス方式にCDMAを利用しているcdmaOneは,2,5世代(2.5G)に相当する。

 世界的に見るとデジタル携帯電話の主流はGSMであり,国内で開発されたPDCは日本だけが採用していることになる。

 PDCは,800MHz/1.5GHzの周波数帯で使われ,無線アクセス方式にTDMAを利用する。50KHzの帯域幅を短い時間で分割し,それを繰り返し使用することで3つのチャネルとして利用する。つまり同じ帯域幅を,少しずつ時間をずらすことで3人同時に使うことができるわけだ。

 このシステムはフルレートと呼ばれるもので,同じ帯域幅を6つのチャネルとして6人で使うシステムをハーフレートと呼んでいる。周波数の利用効率には優れているが,その分,音声の品質がフルレートに比べて劣る。

 データ通信に利用できるのは1チャネル分に相当する9600bpsだ。これはPDCの仕様そのものでもあるため,これ以上の通信速度向上は望めない。NTTドコモのパケット通信「DoPa」は最大28.8kbpsの通信速度となっているが,これはフルレート3チャネルをすべて使った場合の速度ということになる。

[江戸川,ITmedia]

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