秋には各社高速データ通信導入──“PHSで1Mbps”の行方は?総務省はPHSを高度化し,1Mbpsを実現できる可能性を語った。しかしその法整備が整う2002年までに,通信キャリア各社はパケット通信を中心とした高速データ通信を導入する。
先週のアクセスランキングでトップだったのは,総務省が発表した次世代PHSの答申に関する記事。「PHSで1Mbps」という言葉は魅力的だが,そこに含まれる意味には注意する必要があるだろう。 まず,当然いまの手持ちのPHSが1Mbpsに高速化されるわけではない。そしてこれは「端末と基地局の間の無線規格に関して1Mbpsを実現できるよう仕様と法律を整備する」というだけであり,実際に1Mbpsを達成するPHSを実現するには課題も多い。 ただし,無線通信の高速化に大きな期待が持たれているのは事実。今年後半には多くの通信キャリアが高速化を予定している。
また,詳細は不明だがJ-フォンも年内にパケット通信を導入する予定だ。接続が高速で,切れにくいパケット通信は,モバイル環境においてはもはや必須機能となってきた。 ただし,パケット通信においては多くの場合“データ量課金”となる。その場合,通信速度が上がれば,当然一定時間にかかる通信コストも上昇する。そのため現実問題として“高速データ通信ならマルチメディアだ”と簡単に言えるわけでもない(2月23日の記事参照)。 こんな中でDDIポケットの128Kbps通信は時間課金,または半固定料金。1MbpsのPHSがまだ多くの問題を抱えるのに対して,DDIポケットの通信は32Kbpsの複数の基地局をまとめて128Kbpsを実現する。インフラの大規模な改修も必要なく,秋にはサービスが受けられる見込みだ(5月21日の記事参照)。 高速データ通信は何のため? そしてどの通信方式がユーザーにアピールできるのか。この秋の動向に注目したい。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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