融合する? 携帯と無線LAN通話よりも,データ通信の速度や料金が話題になることの多い次世代携帯では,無線LANも搭載するという選択肢さえ考えられるかもしれない。
「無線LANはPCのもの。携帯電話には関係ない」これからはそうも言い切れなくなるかもしれない。 先週のアクセスランキングのトップを飾ったのは「無線LAN 802.11b」の記事。記事の趣旨は,爆発的に普及する802.11bの問題と今後の無線LANの動向だった。 最近の研究発表を眺めると,将来的に携帯電話に無線LANが搭載されてもおかしくない。現在,携帯電話と基地局を結ぶ通信方式で,通信速度が1Mbpsを超えるものは以下のような方式が考案されている。
しかし将来的に考えたら“移動体通信に特化した通信方式”を開発しなくても,無線LANなどを応用した無線通信方式も活用できるかもしれない。J-フォン東日本では802.11b準拠の無線LANを搭載した携帯電話に関して研究開発を開始(5月28日の記事参照),Samsungは802.11bの無線LANで接続するインターネット電話の子機も公開している(3月28日の記事参照)。 IP化は時代の流れだ。通信キャリア各社は,コアネットワークにIPベースのものを採用しようとしている(2000年9月の記事参照)。CDMA2000 1x EV(HDR)では,基地局から先をIPルータで接続するネットワーク構成も考えられており,その場合は各端末にIPアドレスを割り当てることもあるという。 端末にIPアドレスを割り振るとなれば,異なるドメインに移動してもIPアドレスの割り当てが変わらない「Mobile IP」の搭載が必須となってくる(6月6日の記事参照)。 2010年に登場すると言われている第4世代携帯電話では,100Mbpsの通信速度を実現するとともに,無線LANやデジタル地上波放送とシームレスに通信できるデバイスが想定されている(7月19日の記事参照)。携帯電話も,無線LANとは無縁ではいられないのだ。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |