全キャリアで首位を狙う“アクオスケータイ”:携帯販売ランキング(3月12日〜3月18日)
携帯各社は2007年春商戦向けモデルの投入をほぼ終え、春商戦もいよいよラストスパートをかける時期になってきた。今回登場する、au版“アクオスケータイ”、東芝製の“最強”端末は何位に入ったか。早速今回のランキングをチェックしていこう。
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ランキングはやや穏やかに。変わらず人気はシャープとらくらくホン
2007年春モデルの投入をほぼ終えたドコモの販売ランキングは、大きな変動が見られず穏やかなものになってきた。
今回は首位にシャープ製のSH903i」(写真)、2位に富士通製の「FOMAらくらくホンIII」、3位にドコモ版のアクオスケータイ「SH903iTV」がランクイン。続いて、4位から6位まで前回と同じ顔ぶれが並んだ。
順位の変動は、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製「P903i」(7位)と「P703iμ」(8位)、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製「SO903i」(9位)とNEC製の「N703iμ」(10位)が互いに入れ替わったのみとなっている。
今後登場する端末は、4月発売予定のパナソニック モバイル製のHSDPA端末「P903iX HIGH-SPEED」、新らくらくホンシリーズの「らくらくホンベーシック」、そして6月発売予定のソニー・エリクソン製のワンセグ端末「SO903iTV」の3機種。また、パナソニック モバイル製の「P904i」やシャープ製の「SH904i」など、JATEの通過により存在が明らかになった「FOMA 904i」シリーズの登場も控えている。この夏商戦モデル、登場はいつ頃なのか──もうそろそろ、こんなことを考えだす時期が訪れそうだ。
au版アクオスケータイ「W51SH」、大きく躍進
ソニー・エリクソン製の「W51S」が売れている。同じく人気モデルの1つとなっているカシオ計算機製の「W51CA」と京セラ製の「W44K」を抑え、今回も首位を獲得した。
今回のトピックは、au版のアクオスケータイ「W51SH」(写真)の躍進。10日から順次発売されたW51SHは、前回の34位(集計期間は10日発売となった沖縄エリアの2日間のみ)から、今回、一気に4位へジャンプアップした。今回の集計期間となる13日から16日にかけて全国のエリアで発売されたため、販売数を大きく伸ばした格好だ。
au向けへ端末供給を始めた2006年秋冬モデル「W41SH」の販売数は、販売ランキングの結果から見ると伸び悩んだ印象だったが、“シャープのアクオスケータイ”には大きな魅力を感じたユーザーが多かったことを物語っている。
機能や使い勝手などに若干の差はあるが、ワンセグ+サイクロイド機構の“アクオスケータイ”がほしい場合、ドコモ、au、ソフトバンクモバイル、どの携帯キャリアにも用意されている。ユーザーにとって、ほかのキャリアにあるのに……ということがなく、キャリアにとってもそれに伴うユーザー流出を防げる。今現在の携帯に望まれるニーズとシャープ&各キャリアの戦略がうまくマッチした結果といえるだろう。
そして本日23日、auの2007年春モデルの最後を飾る注目機種「MEDIA SKIN」が発売された。前評判も高かった本機、次回以降のランキングでどのあたりの位置に付けてくるか楽しみだ。
ハイエンド端末「911T」発売。初登場3位に
ソフトバンクモバイルの販売ランキングも、今回はやや穏やかなものとなっている。ソフトバンクモバイル版アクオスケータイ「911SH」とカラーラインアップが豊富なPANTONEケータイ「812SH」が前回と同様に1位、2位を獲得した。
しかし3位に、初登場の東芝製“最強”端末「911T」(写真)が食い込んだ。ちなみに17日に発売された911Tは、2日間のみの集計の結果。発売日当日のソフトバンクモバイルショップでは、色によって在庫切れとなる店舗も多く見られたらしく、その人気ぶりが伺える。今週、さらに販売数を伸ばすと予想され、今後の躍進にも期待がかかる。
続いて、2006年6月発売のシャープ製端末「705SH」が前回の13位から4位へ大きくジャンプアップした。今なお魅力的なスリム+シンプル+豊富なカラーラインアップに加え、やや古くなった機種のために販売価格および割賦時負担額が下がっている値頃感などが影響したと思われる。
今週、ソフトバンクモバイルは707SCの3Gハイスピード(HSDPA)対応版となるSamsung電子製の薄型端末「707SC II」と、812SHのビジネス向けという位置付けの「813SH」の発売日を決定。それぞれ明日24日から発売する。
厚さ11.9ミリのスリムボディが特徴の707SCは、前回の3位に続いて今回も5位に入り、最近好調。同一デザインのスリムボディをまといつつ、より高速な通信環境が得られる707SC IIは、果たしてユーザーにどう評価されるのか。今後の動きに注目しておきたい。
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