5分で分かる、今週のモバイル事情:5月19日〜5月25日
KDDIとソフトバンクモバイルが新端末を発表した今週。2007年夏モデルとして、KDDIは“EXILIMケータイ”など15機種、ソフトバンクは“新AQUOSケータイ”など12機種をラインアップした。モバイルSuicaの会員数は50万を突破した。
KDDI、ブランドケータイ2モデルなど15機種を発表
KDDIは5月22日、今夏発売の新モデル15機種を発表した(5月22日の記事参照)。
5.1メガの手ブレ補正付きカメラを搭載した“EXILIMケータイ”「W53CA」や、2Gバイト内蔵メモリと高音質化技術を備えた“ウォークマンケータイ”「W52S」といったブランドケータイを始め、お風呂やキッチンなどの水回りでも通話やメール、ワンセグ視聴が可能な防水ケータイ「W53SA」「W52CA」をラインアップする。
ワンセグとデジタルラジオに両対応する機種は「W54T」と「W52H」の2モデルで、「W53T」「W52SH」「W52SA」はワンセグを搭載。このほか、アクセサリー感覚で着せ替えできる「W52P」、進化したジョグダイヤル「+JOG」を搭載した「W53S」、「W44K」のマイナーチェンジモデル「W44K II」や、1X端末「A5527SA」「A5526K」「A5528K」を発表した。
夏モデルについて、登壇したKDDIの高橋誠コンシューマ事業統轄本部長は「新機能やサービスだけでなく、ライフスタイルに溶け込む携帯を提案したい」とコメント。他社ブランドを前面に打ち出した2モデル(ウォークマンケータイとEXILIMケータイ)に関しては、「音楽やデジカメが前面に出て、auはちょっと隠れる形。主役と脇役が逆転するように見えるが、他社のブランドを立てることで、“au以外”の入り口を作りたい」と話した(5月22日の記事参照)。
“ソフトバンクはカッコいい”実現のための夏モデル12+1機種
ソフトバンクモバイルは2007年夏モデル12機種を発表(5月22日の記事参照)。春モデルの発表時に開発表明した「805SC」の詳細も明らかにした。
メニューやメールの横表示に対応した新AQUOSケータイ「912SH」、ディスプレイ部にセンサーキーを備えたフル画面デザインが特徴の「FULLFACE 913SH」、メタリックな回転2軸ボディにワンセグを搭載した「912T」といったハイエンド端末を中心に、厚さ12.6ミリのスリムボディにチタン素材を使用した「814T」、インナーシートも好みに変更できるトータルコーディネートケータイ「fanfun 815T」、国内初のパナソニック モバイル製スライド端末「810P」、2.4インチVGAディスプレイ搭載のHSDPA対応機「814SH」「815SH」、HSDPA対応のスライド端末「816SH」、「812SH」をベースにより使いやすさを追求した「GENT 812SH s」を用意。また、Windows Mobile 6 搭載機として「X01T」「X02HT」をラインアップした。
新ラインアップのキーワードとして「スタイル」を掲げたソフトバンクの孫正義社長は、「ボーダフォン時代は大きくて野暮ったく、なんとなく外人向けじゃないかと揶揄(やゆ)されることもあったが、ソフトバンクスタイルはとにかくカッコいい。テレビCMのブラッド・ピットやキャメロン・ディアスが街中で携帯で話すのにも似合う、スタイリッシュで攻めてみたい。夏のソフトバンクは『クールにスタイリッシュ』」と話した(5月22日の記事参照)。
このほか、共通API指向型のプラットフォームとして「POP-i(Portable Open Platform Initiative)」を開発導入することや、PC向け動画サイト「Yahoo!動画」のコンテンツを携帯から無料で閲覧できるサービス「Yahoo!動画(ベータ版)」を開始することを明かした(記事1、記事2参照)。
モバイルSuica、会員数が50万を突破
東日本旅客鉄道(JR東日本)は、モバイルSuicaの会員数が5月24日に50万を超えたと発表した(5月25日の記事参照)。
モバイルSuicaは、2006年1月28日にサービスを開始しており、約1年4カ月での50万突破となった。カードと携帯を合わせたSuica全体の発行数は2042万(4月末時点)で、約2.4%がモバイルSuicaということになる。
6月1日からはモバイルSuica会員、ビュー・スイカ会員を対象に、独自ポイント制度「Suicaポイント」を提供するほか、2008年春にはJR東日本のSuica、JR西日本のICOCA、JR東海のTOICAを相互利用可能にするなど、さらなる会員増を目指す(5月16日の記事参照)。
「Amazon.co.jp」「e-id」がEdy決済に対応
イーコンテクストとマイクロソフトは、マイクロソフトが提供するプリペイドIDのオンデマンド販売に採用している「e-id」サービスの新しい決済方法として「Mobile Edy」を導入したと発表した(5月24日の記事参照)。
e-idサービスは、携帯で事前に申し込みを行った後、郵便局のATMを利用して購入することができるもので、マイクロソフトは2006年11月1日から本サービスを利用したプリペイドIDの販売を行っている。今回、Mobile Edyが新たな決済方法として追加されたことで、約4万7000拠点のイーコンテクスト提携コンビニエンスストア(ローソン、ファミリーマート、サークルK、サンクス)と、郵便局ATMにおける決済に加えて、Mobile Edyを利用したプリペイドIDのオンデマンド発行および販売が可能になるという。
このほかEdy関連としては、Amazon.co.jpとジャストシステムのデジタルオーディオソフト「BeatJam 2007」がEdy決済に対応したことが明らかになっている(記事1、記事2参照)。
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