有機ELと197万画素AF搭載、初代と比べて“写り”はどうよ──「INFOBAR 2」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)
初代INFOBARから約4年の時を経て進化した「INFOBAR 2」。初代のシンプルで分かりやすい使い勝手は継承したのか、そして、有機ELディスプレイとAF付きの197万画素カメラの「写り」はどうなのか。INFOBAR 2のカジュアルさを生かした作例とともにカメラ機能をチェックしていく。
ついでに動画作例も1つ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
動画は標準・高品質・長時間の3種類のモードがある。静止画と比べるとモードによって何が違うのかが少し分かりにくい。標準と高品質はメールでも送信できるモードで、高品質モードも撮影サイズはQVGA。長時間モードはVGAサイズも選べるようになり、録画先は自動的にmicroSDカードに変更される仕様だ。
というわけで、最高画質できちんと撮りたいときは“長時間”モードにするとよいだろう。動画データは、15fpsの3GP2形式で記録される。PCではQuickTimeなどで再生・編集が可能だ。
さっと取り出してカジュアルにさくっと撮れる──機能がシンプルなのは大変よいこと
INFOBAR 2はデザインも好みで、なかなか魅力的な端末だった。
カメラ機能についての不満は、できればもっとすばやく起動、あるいはそれができる工夫を設けてほしい。待受のジャンプメニューに登録すれば、(上キーの長押しで)メニューからたどるよりいくらか楽に起動できるが、これよりもう少しスマートに起動できる方法があればと思う。もう1つは発色。決して悪くはないが、どうせならもっとがんばってほしかった。室内などやや暗めの場所での画質も、もう1歩なのだ。
対して、フォトモードが「壁紙モード」と「デジカメモード」に分かれているのがよい。そのとき何を撮りたいのかによって切り替えられるし、画像サイズの選択もシンプルになって分かりやすいから。ちなみにこの2つとムービーモードは、カメラモード時にボタン1つ(左上の[アドレス帳]キー)で順番に切り替えられる。
撮影も、約10センチのマクロ距離から無限遠まで自動的に対処してくれるシームレスマクロ仕様のため、近距離だからとわざわざマクロモードへ切り替える必要がない。というか、ケータイはすべてそうなるべきだと思う。マクロモードにし忘れたためにピンボケしてしまったケータイ写真をよくみかけるから……。
まぁ、INFOBAR 2はカメラ機能重視のハイエンド機ではない。凝った撮影より、さっと取り出してカジュアルに撮るのが似合う携帯。そのため、カメラ機能がシンプルなのは大変よいことだ。
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