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使用済みケータイから原料を生成――ドコモ、ケータイリサイクルの実証実験
ドコモが携帯電話の自己循環型リサイクルの実現に向けた実証実験を実施。ケータイのボディに使われたプラスチックを熱分解し、再利用できる油を生成する処理などの実験を行う。
NTTドコモは1月21日から3月31日にかけて、ケータイリサイクルの実証実験を行う。
実証実験は、携帯電話の部品や部材を携帯電話に再利用する「自己循環リサイクル」の実現を目指して実施するもので、具体的には携帯電話のボディなどに使われているプラスチックを熱分解し、再利用可能な油を生成する油化処理や、油化処理後の残滓から発生する金銀滓の製錬処理を行う。
この実験を通じてドコモは、再利用可能な部品、油化処理で精製される油、銅・貴金属・レアメタルを含有する端末部材、油化処理後の残渣から精錬される金銀滓に関する品質の解析や回収効率を検証する。
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