Huawei、薄型Android端末「IDEOS X3」発表 イーモバ向けモバイルWi-Fi新製品も:Mobile World Congress 2011
HuaweiがMWCで厚さ11.2ミリのAndroid端末「IDEOS X3」を発表。ファイル共有に対応した新型モバイルWi-Fiルーターのラインアップも披露された。下り最大21Mbpsの「Mobile WiFi E586」は、イー・モバイルが世界に先駆けて販売するという。
Huaweiはスペインで開幕したMobile World Congress 2011のプレスカンファレンスで、同社の新モデル群を発表した。スマートフォンとしては、Android 2.3を採用した厚さ11.2ミリのスリムモデル「IDEOS X3」が登場。さらに、すでに北米やオーストラリアで販売中の7インチディスプレイを搭載したAndroid 2.2搭載モデル「IDEOS S7 Slim」も紹介した。また、モバイルWi-Fiルーターの新製品として、下り最大21MbpsのHSPA+に対応した「Mobile WiFi E586」、下り最大42MbpsのDC-PA+に対応した「Mobile WiFi E587」、LTE/3G/2Gのマルチモードを備えた「Mobile WiFi E589」が発表された。
IDEOS X3はソフトバンクモバイルが4月中旬以降発売予定としている「004HW」と形状が酷似しており、同モデルのベースモデルであると思われる。ただし、004HWがAndroid 2.2の搭載をアナウンスしているのに対し、X3のスペックはAndroid 2.3となっていた。
X3はCPUにQualcommのMSM7227を採用し、クロックスピードは600MHzとなる。製品の位置づけはミドルレンジといえるだろう。ホーム画面の切り替えやスクロールを試してみた分には、動作速度に対するストレスはそれほど感じられなかった。
基本仕様として3.2Mピクセルカメラを搭載し、キャリア等の要望によっては5Mピクセルカメラを選択することも可能なようだ。Huaweiならではの機能として、データやアプリ、セッティングのバックアップソリューションや、iTunesとのシンク機能を提供するという。
既に発売しているIDEOS S7 Slimは、OSにAndroid 2.2を採用している。タブレット向けOSとして開発されたAndroid 3.0へのアップグレードが可能かを訪ねると、「3.0に対応した別のタブレット端末を出す予定」との回答だった。
S7 SlimはCPUに1GHz駆動のSnapdragonを採用。ディスプレイは7インチで、解像度はワイドVGA(800×480ピクセル)となる。前面に0.3Mピクセルカメラ、背面に3.2Mピクセルカメラを備えるほか、Micro HDMIポートも搭載している。
モバイルWi-Fiルーターの新モデルで下り最大21MbpsのMobile WiFi E586は、第1四半期に投入予定のモデルで、日本のイー・モバイルが世界に先駆けて販売を開始するという。実際に端末の電源を入れると、「EM」のロゴが表示されるのを確認できた。
同社の新型モバイルWi-Fiルーター群は、端末のMicro SDスロットに挿入したMicro SDカード内のファイルシェアが可能。また、下り最大42MbpsのE587は“パーソナル・メディア・センター”というコンセプトを打ち出し、sambaとDLNAにも対応する。
LTEにも対応するE589は、第3四半期に市場投入する予定だという。他のモデルがラウンドフォルムを採用しているのに対し、E589は箱型のボディとなっている。LTE対応ということもあってか、若干ほかのモデルよりボディサイズが大きくなっていた。
いずれのモバイルWi-FiルーターもIEEE802.11b/g/nをサポート。ロングヒットを続けているPocket WiFi(D25HW)はb/gのみのサポートだったが、デバイス間のファイル共有ができるとなれば、b/g/nのサポートは嬉しい機能といえる。
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