ソフトバンクモバイル、基地局数は「減少していない」
「ソフトバンクモバイルの基地局数が減少している」といった話題がネットを中心に広まっている。ソフトバンクモバイルは基地局数について「減少しているわけではない」との見解を示した。
ソフトバンクモバイルが4月13日、基地局数に関するコメントを発表した。
ここ最近、インターネットを中心に「ソフトバンクの基地局が激減している」といった声が散見された。これは2011年3月に導入された基地局の包括免許制度により、100mW以下の一部屋内基地局が総務省の「無線局情報検索」の対象外となったことが背景にある。包括免許制度とは、1つの免許で同一タイプの基地局を開設できる制度のこと。この制度の導入で同社の基地局数が減少したように見えるが、実際の基地局数は「減少していない」としている。無線局情報検索の検索対象外となった屋内基地局は「大半がフェムトセル」(同社広報部)とのこと。
4月13日現在、ソフトバンクモバイルが公表している基地局数は18万5881局(うち無線局13万8470局、中継局4万7411局)。一方、総務省の無線局情報検索で検索されるソフトバンクモバイルの基地局数は9万8387局で、およそ半分となる8万7494局の差がある。この差は包括免許制度に加え、ソフトバンクモバイルと総務省では基地局のカウント方法が異なることにも起因するという。例えば中継局を総務省が基地局としてカウントしない場合もあるという。そのため、包括免許制度が導入される以前から、総務省が公表している基地局数は同社公表のものより少なかったという。
同社は18万5881局には室内などに設置する基地局や中継局がカウントされているが、ホームアンテナやホームアンテナFT(フェムトセル)は含まれていないとしている。
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