(スマホ&タブレット初心者向け)「AtermWR8165N」で簡単・安価に実践──自宅を「Wi-Fi対応」にする方法(後編):設定はスマホのカメラで読み取るだけ(2/2 ページ)
スマートフォンやタブレットを購入したら、自宅を「Wi-Fi対応」にするのも忘れないでほしい。後編では“初心者もカンタン”を特長とする無線LANルータ「AtermWR8165N」を例に、自宅のWi-Fi化を実践してみる。
設定は「カメラで読み取るだけ」
では早速設置をはじめよう。
- 自宅にある光ファイバーのメディアコンバータあるいは貸与されたルータ機器と、Wi-Fiルータを有線LANケーブルで接続(光ファイバー回線の場合)
- Wi-Fiルータを使用するための初期設定を行う
- スマートフォンでWi-Fiルータに接続するための設定を行う
[手順.1]は、ひとまず光ファイバーあるいはADSL、CATV事業者より貸与されているであろうメディアコンバータ/モデム(たいていは1つだけと思われるのでそこへ)かルータ機器の有線LANポート(空いているポートであればどのポートでもよい)と、本機の(一番下にある)「WAN」と記述されたポートを付属する白いLANケーブルで接続し、電源をオン。これで完了だ。
本機の「らくらくネットスタートLite」機能により、光ファイバー/ADSL/CATVなど家庭の回線環境を自動判別して初期設定を自動的にやってくれる。これでたいていのシーンは大丈夫だが、万一個別に設定が必要なケースでもブラウザにメッセージ画面を表示して対応方法を通知してくれる。その場合もその手順に従っていくだけなので難しいことは何もない。
[手順.2]、これが“これまでの機器”ではやや難しく、面倒な作業だった。普通であれば、SSIDと呼ぶ無線LAN機器の接続名称を確認し、無線LAN機器でそれを検索して指定し、さらに暗号化キーと呼ぶ長いケタ数のパスワードを1文字1文字入力して……ようやく接続設定が済む流れとなる。
その作業、AtermWR8165NはAndroid/iOSスマートフォンであれば「カメラで読み取るだけ」でOKだ。本体の後面に黒いドットで構成された“QRコード”と呼ぶマークを、スマートフォンアプリ「AtermらくらくQRスタート」(無料)で読み取ればよい。
AtermらくらくQRスタートアプリはAndroid OS用、iOS用(iPhoneなど)それぞれを用意するので、まずは、普段スマートフォンでアプリをダウンロードするのと同じようにAndroid OSはGoogle Play、iOSはApp Storeより探してインストールしてほしい。
アプリを起動し、本体のQRコードを写す(正確には、ファインダーに収めてピントを合わせる)と、設定項目の文字列が自動で認識される。あとは「設定適用」→(ここで自動生成されたWi-Fi設定用の)プロファイルをインストールすれば完了だ。ひとまず、もうこれで自宅に帰れば3G/LTEから自宅Wi-Fiに自動的に切り替わって利用できるようになる。
Androidスマートフォン/タブレットユーザーは、Google Playで「らくらく無線スタートEX for Android」(無料)アプリでも簡単に設定できる(なお、NECカシオモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン、NEC製タブレットにはあらかじめこのアプリがインストール済みであることも多い)。
作業は、このアプリを起動して画面の指示に従い、本機後面にある「らくらくスタート」ボタンを押すだけだ。機器間で自動的に通信が行われ、あとは手順に沿って操作するだけで暗号化を強めた無線通信環境を設定できる。なお、本機のらくらくスタートボタンはWPS(Wi-Fi Protected Setup:Wi-Fi標準の簡単設定規格)プッシュボタン方式での設定にも対応するので、(前述したアプリのインストールなしに)PCやWPSでの設定に対応する他のWi-Fi搭載機器もこのボタン操作のみで設定できる。
本機の「らくらく設定」アプリ/機能であれば、スマートフォン・タブレットユーザーも「自宅Wi-Fi」を簡単に導入できるはずだ。もちろん一度自宅Wi-Fiを導入すれば、スマートフォンを乗り換えても、新しいタブレットを追加する際にも、簡単な作業を繰り返すだけで切替/追加できるし、Wi-Fi標準のWPS(Wi-Fi Protected Setup)機能も当然使えるので、Wi-Fi対応プリンタやカメラなどの追加も簡単に行える。
Wi-Fiにつながる機器がどんどん増えていく今後に備えるためにも、現在ほぼ100%Wi-Fi機能を備えるスマートフォンやタブレットを購入したら、まずは自宅に「Wi-Fiルータ」を。特に、3000円前後とリーズナブルに導入できるAtermWR8165Nのような機器で「自宅Wi-Fi」を忘れずに準備しておくことをお勧めしたい。
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