「チップはQualcommだけじゃない」ことをARROWS X F-02Eの“中身”を分解して知る:バラして見ずにはいられない(1/3 ページ)
2013年春モデルで登場したARROWS X F-02Eは、“Tegra 3”に“COSMOS”と、採用するパーツの独自性が色濃いユニークなモデルだ。その気になる中身を見てみよう。
開けると意外にオードソックスな内部レイアウト
2013年春モデルとして2013年1月22日に発表され、2月22日に発売されたNTTドコモの富士通製ハイエンドモデル「ARROWS X F-02E」は、NVIDIAの“クアッド+1”コアプロセッサー「Tegra 3」を動作クロック1.7GHzで駆動するほか、1630万画素カメラと解像度1080×1920ピクセルの5インチ液晶パネルを採用するなど、2013年夏モデルのハイエンドモデルとしても通用するスペックを有している。液晶パネルと保護パネルの間の空気層がない「Super Clear Panel」仕様となっており、屋外でも見やすい。また、狭額縁設計によりボディの幅は69ミリに抑えている。
Tegra 3以外でも、各種コントローラにNTTドコモとNECとの共同開発の“COSMOS”や富士通製、ソニー製、セイコーエプソン製を取り入れるなど、内部構成でも独自性が色濃い。今回は、その日本を代表するスマートフォンブランドの1つであり、かつ、独自のパーツ構成を採用するARROWS X F-02Eの“中身”をチェックする。
端末背面のバッテリーカバーを外すと、その内部もまたカバーで覆っている。この“内郭”のカバーにはバッテリー用の窓が開いている。バッテリーは3.8ボルト、2420mAhで、LTE利用時の待受け時間は400時間になる。内側のカバーを固定するネジを外すと、ようやく基板が見えてくる。内部におけるほぼ半分の面積をバッテリーが占める。
上部にメイン基板とサブ基板があり、バッテリーを挟んで下部にはマイクなどを搭載した細長い基板がある。指紋センサーとおサイフケータイ用のRFIDアンテナは、サブ基板の上に貼り付けている。最近は、バッテリーカバーにRFIDアンテナを貼り付ける場合が多いが、F-02Eではユーザーがバッテリーカバーを開けることが可能なので、アンテナ端子と基板部の端子の接触不良などを起こさないようにアンテナを基板上に貼り付けたと思われる。
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