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容量無制限のオンラインストレージが日本で使いやすくなったそうだ新デザインのAndroidアプリも登場

Bitcasaは、オンラインストレージの日本語版サービスを開始。説明会では先行する競合サービスに対するBitcasaのアドバンテージを紹介した。

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欧米並みのパフォーマンスが確保できたので日本語版を始める

 Bitcasaは、8月28日に同社が運営するオンラインストレージ「Bitcasa Infinite Drive」(以下、Bitcasa)の日本語版サービスを開始した。同社プロダクトディレクターのルーク・ベンキ氏は、日本で行った説明会でBitcasaの優位性を説明した。

 Bitcasaは、専用Webページのほか、Windows、Mac OS、Android、Windows RTの各OSでアプリを用意しているオンラインストレージサービスで、無料で容量10Gバイトまで利用できるほか、月額10ドル、または、年額99ドルで容量無制限で利用できる。なお、iOS版アプリとAndoird版アプリでは、新しい画面デザインを採用した新バージョンも登場している。

 ベンキ氏は、音声通話、音楽、映像、そして、ストレージの形態がハードウェアからストリーミングに移行していると述べた上で、一般世帯が扱うデジタルコンテンツの容量は、2012年の平均464Gバイトから、2016年には3.3Tバイトに増加し、かつ、世界に存在するデジタルコンテンツでオンラインストレージに保存する割合は、2012年の7パーセントから2016年には33パーセントになるという予想を示した。

ハードウェアデバイスからストリーミングを利用したオンラインサービスへの移行が進む中(写真=左)、デジタルコンテンツのデータ量は増加する一方で(写真=中央)、オンラインストレージに保存する比率も上がっていく(写真=右)

 現在、データを保存するシステムにおいて、データストレージデバイス、セキュリティ、メンテナンス、そして、オンラインストレージで実現する同期やリモートアクセス、データの共有、そして、バックアップとユーザーが必要とする機能は多岐にわたり、それぞれで、多くのベンダーが製品やサービスを提供しているが、ベンキ氏は、このすべてをBitcasaが一括して提供できるという。

 さらに、オンラインストレージサービスの競合と比べても、Dropboxが、個人向けプランで月額9.99ドル100Gバイト、月額49.99ドル500Gバイトと容量の上限を設けているのに対して、Bitcasaでは月額10ドルで容量が無制限になることや、同期タイプとベンキ氏が定義するオンラインストレージサービス(ベンキ氏はBitcasaを“クラウドストレージ”と呼んで先行するオンラインストレージサービスと区別する)との違いとして、データの保存エリアをオンラインストレージに一本化することで、ローカルデバイス側と同期やコピーの必要はなく外付データストレージと同じように運用できることや(ただし、ミラーリング機能もサポートしているので、ローカルのストレージとオンラインストレージで自動同期を取ることも可能)、オンラインストレージには暗号化したデータだけを保存することでセキュリティも確保できることを紹介した。

データ保存のために必要な機能は多岐にわたり多くのベンダーが提供している(写真=左)。Bitcasaはその機能を一括して提供する(写真=中央)。Bitcasaは、有料版で容量無制限となることを先行する競合オンラインストレージサービスに対するアドバンテージとして訴求する(写真=右)

 Bitcasaのサービスはすでにグローバル規模で提供しており、日本からも登録できていたが、今回「日本、および、アジアにおいてサービスを開始」(Bitcasaの資料より)と発表した理由について、ベンキ氏は「サービスのローカライズ(日本語対応)ができたことと、サービスのパフォーマンスが、北米や欧州と同程度になったことから、自信を持って日本でもサービスを提供するといえるようになった」と説明している。

 なお、有料版の課金方法については主要クレジットカードとPaypalに対応する。また、iOS版アプリからの登録ではApp Storeの課金システムを利用できる。なお、Android版アプリでは現在Google Playからの課金を検討中としている。

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