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くまモンモード搭載のiPhone用カーナビアプリ「マップルナビ K」Open GL採用で高速描画

キャンパスマップルがiPhone用カーナビアプリ「マップルナビ K」を発売した。地図のブラッシュアップと描画の高速化にこだわったほか、“かわいい”をコンセプトにくまモンモードも搭載した。

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 キャンパスマップルは9月4日、iPhone用のカーナビゲーションアプリ「マップルナビ K」を発売した。App Storeでダウンロード販売する。通常価格は1400円だが、9月18日までは発売記念特別キャンペーンとして900円で販売する。

photophoto 「マップルナビ K」
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 マップルナビ Kは、2012年に発表した「マップルナビ S」の進化版。iPhoneに地図データをすべて格納するスタンドアローン型のナビゲーションアプリで、ダウンロードサイズは約1.8Gバイト。対象端末はiOS4.3以降を搭載したiPhoneとiPod touchおよびiPad(互換モード)で、iPhone 5用に最適化している。購入後、2014年春データまで2回無料更新が行える。またマップルナビ Sユーザーも無償でKにアップデートできるが、地図の更新回数は延長されない。

 アプリ名の「K」には、Kirei(きれい)/Kawaii(かわいい)/Kokorozuyoi(こころづよい)という意味が込められており、この3点で機能の強化は図られた。Kirei(きれい)では、グラフィックス処理にOpen GL ESを採用して高速な地図描画を実現。フリック操作る地図のスクロールもより快適に行えるという。また道路やランドマークのデザインも見直して見やすさを向上した。

photophoto 見直された地図のグラフィック(写真=左)。新搭載のくまモンモード(写真=右)

 Kawaii(かわいい)では、グループ企業の昭文社が進める地域振興活動の一環として熊本県の人気キャラクター「くまモン」が登場する専用モードを用意。熊本県に入ると、アプリの画面デザインが切り替わり、くまモンが道案内するようになる。実際に熊本県まで行かなくても、昭文社が販売する電子ガイドブック「まっぷるマガジン 熊本」「ことりっぷ 由布院・黒川温泉」の観光スポット情報をマップルナビ Kに転送すると、くまモンモードとして利用できる。

photophoto iPhoneが熊本県に入るとくまモンモードに切り替わる。実際に熊本までいかなくても、熊本情報が掲載されている電子ブックの「まっぷるマガジン」や「ことりっぷ」からマップルナビを呼び出せば、くまモンモードに切り替わる。もちろん、オン/オフが可能
photophoto ナビのメニュー画面にもくまモン仕様に
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帰宅支援モード

 Kokorozuyoi(こころづよい)では、災害時を想定した「帰宅支援モード」を搭載した。現在地から自宅などへの徒歩移動を支援するモードで、目的地を直線で示すことで、通行止めの回避と行った周り道をしても、最終的にどこへ向かえば良いのかが分かりやすくなっている。帰宅支援モードは従来製品でも4月から追加されている機能だが、マップルナビ Kでは地図表示の改善で避難場所や救援スポットがさらに見やすくなったという。

 説明会に出席した昭文社取締役の内田次郎氏は、「インターネット上の地図は無償のものが多くビジネスとしては厳しい世界。地図の上に、旅やお出かけ情報などの価値情報を載せていくのが、昭文社グループに貸せられた使命だと思う。旅とひと口に言っても、事前の準備から移動手段の検索、現地でのガイドなど、さまざまなシーンがあり、グループとしてそれぞれに関与していきたい。新しいナビアプリは地域振興の新要素も加えた。提供する情報も、目利きがキュレーションしてレコメンドするもの“特選情報”。ネット上には情報があふれているだけに、グループならではの価値があるはず」とあいさつした。

photophoto 昭文社取締役の内田次郎氏(写真=左)とキャンパスマップル代表取締役社長の山本幸裕氏(写真=右)

 キャンパスマップル代表取締役社長の山本幸裕氏は同社のナビアプリについて、「(前バージョンの)Sは、シンプル、スマート、サプライズの頭文字を取ったネーミングだった。おかげさまで発売から2週間で1万ダウンロードを越え、リリースから1年たった現在も、有料ナビアプリのランキングで首位になることもある」と好調さをアピール。

 またマップルナビ Kについては、「よりきれいに見えるよう、道路の書き方を見直して洗練されたグラフィックの地図にブラシュアップした。そしてあくまでもカーナビアプリであり、道路を目立たせ、ランドマークの形状や名称も大きくして、ナビとして見やすくしている。また圧倒的なスクロールスピードも特徴だ」と自信を見せた。また、くまモンとのコラボレーションについては、熊本県出身の社員がアイデアを出して企画の中心になったことも明かした。

 発表会ではマップルナビ Kのスクロールスピードを体験するため、キャンパスマップル企画部次長の広瀬浩司氏による「山手線一周スクロール」の実測も行なわれた。これはスマホ用地図を同じく縮尺で表示し、山手線の線路をフリックしながらたどっていくというもの。

photophotophoto キャンパスマップル広瀬氏による「山手線一周スクロール」の実測

 キャンパスマップルが3回計測した平均時間は、前バージョンのマップルナビ Sが83.7秒、iOSの標準マップが78.8秒、Google Mapsが56.7秒だった。新バージョンのマップルナビ Kは(何度か失敗したものの)52秒という結果になり、地図スクロールの速さを印象づけていた。

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