LGとKDDIが“ai(アイ)”を込めたスマートフォン――「isai LGL22」製品説明会
LGエレクトロニクスは、KDDIと共同開発したAndroidスマートフォン「isai LGL22」の製品説明会と新CM発表会を開催。KDDIの田中社長やCMキャラクターを務める川口春奈さんも登場した。
LGエレクトロニクス・ジャパンは11月20日、LGエレクトロニクスとKDDIが共同開発し、2013年11月23日より順次発売されるAndroidスマートフォン「isai LGL22」の製品説明会と新CM発表会を行った。
LGエレクトロニクス・ジャパン代表取締役社長のリ・ギュホン氏は、isaiについて“イガイなデアイ”をコンセプトに、ブランド、デザイン、ユーザーインタフェース(UI)、プロモーションに至るまでKDDIとコラボレーションして誕生した端末と紹介。「LGとKDDIは、製品に対する哲学と価値を共有し、ユーザーがスマートフォンを便利で楽しく、より安心して使えるようにイノベーションを続ける」とあいさつした。
isaiの詳細については、LGエレクトロニクス・ジャパン モバイルコミュニケーション統括部長の首藤晃氏が説明した。首藤氏は、日々急速に進化するスマホに対し、驚きや感動を覚えなくなったユーザーも多いとし、「ユーザーにもう一度、これまでと異なる体験を提供したい」という思いが開発の背景にあったこと、isaiは「スマートフォンの異才でありたい」という思いをストレートに表現したブランド名だと解説した。
ブランドロゴの最初と最後の「i」は、人と人が向かい合ってコミュニケーションしていることを表現しており、左右対称なデザインを採用したという。この左右対称(シンメトリー)は、isaiのCMのテーマにもなっている。
isaiのブランド価値については「“イガイなデアイを。”という一言に集約される」と首藤氏。5.2インチの大画面ながら、それを感じさせず、性別を問わず幅広いユーザーに共感してもらえるデザイン、スマホを初めて使う人でも最新情報を簡単に取得できるUI、LGの技術を惜しみなくつぎ込んだ鮮明でクリアな画面が、ブランド価値を具現化する3つの特徴だと強調した。
開発パートナーでもあるKDDIからは、代表取締役社長の田中孝司氏が登場。isaiの開発に至るインサイドストーリーを紹介した。LGとKDDIの付き合いは「LGが世界第3位のシェアを達成するもっと前から」と述べ、その当時から「KDDI自身の思いを込めたスマホを作りたいという思いがあって、KDDIから声をかけた」と、今回のコラボレーションの経緯を説明した。
「グローバル展開されるような定番モデルをそろえるのは当然だが、『INFOBAR』のような思い入れの強い端末もラインアップに入れたい。しかし、INFOBARはかなり尖ったユーザー層を狙った端末。もうすこし一般ユーザー向けで、日本人の好みに合ったラインアップが欲しかった」(田中氏)
isaiはボリュームゾーンを狙った端末なので、防水やワンセグなどの日本仕様が求められるが、それだけではユーザーの期待に応えていることにはならず、手に持ってすぐによさが分かるデザインを重視したと、auのこだわりを強調。isaiスクリーンについては、あまり凝りすぎてユーザーが敬遠しないホームUIを要望したといい、「非常にシンプルでとても気に入っている。縦と横に動かせば、知りたいことがほとんど分かるUIになっている」と評価した。
パートナーのLGについては、「日本語を話すし、日本人とテイストが似通っている。ディスプレイなどベースとなるテクノロジーや技術力はすごいものをもっていた」と述べる一方で、「具体的なフェイズにくると、(技術的に)できるできないの話がある。我々はデザインには一切妥協しないということで、(グローバルモデルの)LG G2と(機能的には)似ているけれど、LGの技術部隊と我々の意向を組んでくれたLGのデザインチームが殴りあってこれができた」と開発の苦労も匂わせた。
isaiはボリュームゾーンを狙っているので、尖った部分はあえて抑えているという。田中社長は、「ネットでは『全然“異才”じゃない』という批判もあるが、実際に触れると違いを感じてもらえる。人と人が向かい合っているロゴだが、isaiはKDDIとLGが“ai(アイ)”を込めて送る端末」と、シャレを交えて語った。
続いて、isaiのCMキャラクターを務める川口春奈さんがゲストとして登場。isaiの印象をたずねられ、「画面が大きいことにビックリしたが、女性でも持ちやすい。大きさ、キレイさにびっくりした。写真や文字が鮮明で、ななめから見てもキレイなので目が疲れないのがいい。便利な機能があるので、“イガイなデアイ”を体験してほしい」とコメントした。
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