「Samsung Gear Live」を買って開けてみた
Android Wear搭載デバイスとして「LG G Watch」と並んで発売された「Samsung Gear Live」の購入から開封までを見ていこう。
2014年6月25日(現地時間)のGoogle I/O 2014にて正式に発表され、Android Wear搭載デバイスの第1弾として腕時計型ウェアラブルデバイスが3種類登場した。モトローラの「Moto 360」は現時点で未発売、LGエレクトロニクスの「LG G Watch」とSamsungの「Samsung Gear Live」は、日本のGoogle Playから購入可能だ。前者はドリキンさんがリポート済みなので、後者のGear Liveを細かく見ていこう。
Samsung Gear LiveとLG G Watchの主な違い
まずはSamsung Gear LiveとLG G Watchのスペックを見ていこう。
CPUやメモリ、ストレージ容量は共通だが、ディスプレイや画面解像度は微妙に異なる。Gear LiveはSamsung独自の有機ELで解像度も320×320ピクセルとLG G Watchを上回り、機能面でも心拍数センサーを内蔵しているのが特徴だ。一方、LG G Watchは2色のカラーバリエーションや標準でACアダプターがセットになっているほか、ボディサイズがやや小ぶりといった違いがある。
ちなみに、IP67相当とは、粉じんが内部に侵入せず、温度15度〜35度、圧力86〜106キロパスカルおよび水深11メートルで30分放置しても正常に動作することを意味する。
製品名 | Samsung Gear Live | LG G Watch |
---|---|---|
価格 | 2万2000円 | 2万2900円 |
プロセッサ | 1.2GHz Qualcomm Snapdragon 400 processor | |
ディスプレイ | 1.63型Super AMOLED | 1.65型LCD |
画面解像度 | 320×320ピクセル(278dpi) | 280×280ピクセル(240dpi) |
メモリ | 512Mバイト | |
内部ストレージ | 4Gバイト | |
バッテリー容量 | 300mAh | 400mAh |
本体サイズ | 37.9(幅)×56.4(高さ)×8.9(奥行き)ミリ | 37.9(幅)×46.5(高さ)×9.95(奥行き)ミリ |
重量 | 約59グラム | 約63グラム |
機能 | 心拍数モニター、加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、Bluetooth 4.0、IP67防塵防水 | 加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、Bluetooth 4.0、IP67防塵防水 |
カラバリ | Black | Black Titan/White Gold |
付属品 | USBケーブル、充電クレードル | ACアダプター、USBケーブル、充電クレードル |
早速、開封してみた
筆者がGoogle PlayでGear Liveを注文したところ、中1日で香港から発送され、翌々日には手元に届いた。注文からほぼ3.5日で到着という早さだった(送料は無料)。
外箱は150(幅)×140(奥行き)×110(高さ)ミリの段ボールに梱包(こんぽう)され、中には「配達・お届け商品明細書」とGear Liveの化粧箱が入っている。
Gear Liveの化粧箱は102(幅)×107(奥行き)×89(高さ)ミリの大きさで、LG G Watchと同様、底面にスペックが記されていた。1.63型Super AMOLEDディスプレに1.2GHzのプロセッサ(Qualcomm Snapdragon 400)、Bluetooth 4.0対応、IP67防塵(じん)防水構造であること、ジャイロやコンパスなどのセンサーを備えていることが分かる。
付属品は至ってシンプル
化粧箱のカバーを取ると、Gear Liveが姿を現す。Gear Liveを取り出して上ぶたを開けると保証書やクイックスタートガイド、充電用クレードル、USBケーブルが現れる。LG G Watchに付属していたUSBのACアダプターはなく、このあたりが微妙な価格差(LG G Watchは2万2900円、Gear Liveは2万2000円)に反映されているのであろうか。
充電用クレードルはLG G Watchのようなマグネット式ではなく、端子の向きに合わせてGear Liveにきちんとはめ込む必要がある。給電は長さ1メートルのMicro USBケーブル経由で行うが、満充電には2時間15分ほどかかった。なお、充電の状態を示すLEDランプは用意されず、ディスプレイにタッチして確認する仕様だ。
保証書にはBluetoothヘッドセット、ドック、モジュール、Galaxy Gearの保証期間は1年、ケース、カバー、ポーチは3カ月、バッテリーは6カ月との表記がある。
安っぽさは感じさせない仕上がりの外観
それでは、Gear Liveの外観を見ていこう。
タッチスクリーンの周囲をブラック、側面はシルバーで縁取られ、横から見ると滑らかな曲線を描いているのが分かる。ラバー素材を採用したベルトはつや消しのブラックになっており、時計として考えるとデザインは賛否が分かれるところだが、ガジェットとしての安っぽさはそれほど感じさせない。
右側面中央に電源ボタン、その隣にマイクが並んでいるほかは充電用クレードルを接続するための溝があるだけというシンプルな外観だ。底面には心拍数センサーと充電端子、技適マークなどが用意されている。
純正のオプションはないものの、ベルトは工具を使わずにワンタッチで着脱でき、サイズや形状さえ合えばベルトの交換も夢ではない。ベルトの留め具は金属製で、つや消し塗装がなされているため不必要に目立たない印象だ。ただ、腕に巻き付けてから2つの突起をベルト穴に押し込むのが、慣れるまでなかなかうまくできなかった。
まとめ
バッテリーはメールなどの通知、心拍数の計測を3回、バイブレーションがオンの状態で24時間後の残量が30%だった。1日1回の充電が欠かせないのは初期Androidをほうふつとさせる仕様だが、Androidスマホを取り出さずに腕の上で済む用事が意外と多かったのも事実だ。Androidの通知(ノーティフィケーション)があるたびにバイブレーションでGear Liveがブルッと震える(カスタマイズ可能)のは煩雑に感じるかもしれないが、台風の通知や自宅の天気がすぐ分かるのは新鮮だった。
かなり大きな声で「Ok Google」と呼びかけないと反応してくれなかったり、提供されているAndroid Wearアプリの数が少なかったり、まだよちよち歩きのAndroid Wearだが、しばらく腕に巻いておこうという気にさせてくれるガジェットなのは間違いない。
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