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第55回 “HDR風”写真で夏の風景を超ハデハデに:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/2 ページ)
iPhoneのHDR機能を使えば、明暗差が大きなシーンでもきれいに撮れる。今回はHDR風に写真を仕上げてくれるアプリの遊び方を紹介しよう。
HDR ArtならもっとHDRを楽しめる
さて、snapseedばかりでは「またかよ」感がただようので、この手のHDRをオモチャにして遊ぶアプリをひとつ見つけてみた。
その名も「HDR Art」。カシオのデジカメが「HDRアート」と称してHDRを極端にかけて楽しむ機能を搭載しているけど、それをもっと極端に面白がるアプリと思えばいい。
あくまでも「HDR風アート」ではあるが、もうこれでもかこれでもかというほどHDR風の、真面目なのからムチャなのまでそろっていて、フィルタを全部紹介するだけでもどれだけあっても足りないので、ざっくりといきます。
これが「HDR Art」の起動画面。下の左から2番目をタップしてフォトライブラリから使う写真を選ぶだけ(写真=左)。外堀のボートの上から撮った写真を開いて、「Paradise」(パラダイスですな)を選んでみた。ほどよくHDRっぽくてほどよくハデでよい感じ(写真=右)
さらにどんどん行く。長くなりそうなのでスクリーンショットだけをバシバシと。
「Bright HDR」。極端にかかったHDRという感じでちょっと絵画っぽくなった(写真=左)。「After Storm」。嵐が去った後? ともあれかなりヤバい感じになっております。このあと大きな事件が起きそう。いや、事件が起きてこうなったのか(写真=右)
続いて冒頭で紹介したかちどき橋写真をば。
「Halo-Matix」。ハロを発生させるくらい極端なHDR風。被写体のエッジが白く光っているように見えるけど、それを指してハロと呼んでいる(写真=左)。「da Vinci」。もはや単なるHDRじゃないですな。HDR風にした上で、ダ・ヴィンチ風に仕上げるフィルタ(写真=右)
さらに、115系車両の写真を。
「Evening Rain」。文字通り、雨が降ったイブニングです。いや見事に降っております。傷心の一人旅というか、自分探しに来ました、的な(写真=左)。「Purple Rain」。雨シリーズってことで、パープルレイン。パープルレインというとプリンスのあの曲しか思い浮かびませんが、そんな感じで(写真=中)。「Past Midnight」。深夜です。最終電車に乗り遅れた感が出ております(写真=右)
最後はHDR風エフェクトがとても似合う被写体のひとつとして、廃墟写真をいじってみよう。これは昔、ガソリンスタンドだったところ。撮影地は足尾。わたらせ渓谷鉄道通洞駅の近く。一応車のナンバーはあとで処理して消しています。
「Old Town」。ベタですが、廃墟にはまずオールドタウンで。1910年代のアメリカっぽい?(写真=左)。「HDR Artsy」。廃墟感を強調して、ちょっとニヒリスティックな感じに仕上げてみた。似合いすぎてちょっとアレです(写真=右)
実は豊富なフィルタのみならず、さらに色やハロやその他諸々を微調整できる。その結果をオリジナルのフィルタとして登録もできる。
そしていい感じに仕上がったら出力。
というわけで、HDR Artは有料ではあるけど、遊べます。夏休みの思い出写真をハデハデにして記憶を改ざんしたり、ダークな廃墟風にして記憶を誇張したりと、いろいろ楽しんでくださいまし。
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