米Arubixs社が10月に発表して話題を集めた、“ぐにゃり”と曲がるスマホ「Portal」。現在クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で市販化のために資金調達中だが、これまでにない画期的なスマホとあって、注目度は非常に高い。腕時計感覚で腕に巻きつけられるアームクレードルもセットになっており、ウェアラブルデバイスのような使い方もできそうだ。
「Portal」以外にも世界各地ではユニークなスマホが開発・販売されている。今回はそのいくつかをご紹介しよう。
まずは見た目のインパクトが特徴的な、ロシアのYotaDevices社が開発する「YotaPhone」(ヨタフォン)。その見た目は、表側はカラー、裏側はモノクロと、裏表にディスプレイがついた「両面仕様」になっている。表側はメールチェックやネット閲覧に、裏側は電子書籍などを読むのに役立ちそうだ。iPhoneのように程よい丸みを帯びたデザインは、厚さが1cm弱とやや分厚いものの、見た目も悪くないといえよう。
上記の“裏表画面スマホ”と比べると幾分衝撃度は下がるが、昨今の「薄型スマホ」人気がエスカレートした結果、登場したのが「世界最薄」スマホ。これまで長らくいわれてきた「5mmの壁」を初めて突破し、前代未聞の厚さ約4.85mmを実現した、中国の電気機器メーカーOPPOの「OPPO R5」だ。OPPO Rシリーズは初代の「OPPO R1」と派生モデルが厚さ約7.1mm、OPPO R1の次モデル「OPPO R3」が厚さ約6.3mmだったが、OPPO R5から大幅に薄型化。しかし、ここまで薄いと強度はいかがなものか…と心配になるが、OPPO R5は素材にアルミニウム合金を使用し、3D溶接や物理蒸着処理などを導入したりして、高い強度を保っているのだそう。
続いて、“充電中の見た目”にインパクトがあるのは、格安スマホを多数発売する中国メーカーDaxianの「N100i」だろう。なんと充電用の電源プラグを本体に内蔵し、スマホを電源に直接差し込んで充電できる。スマホの背面を開け、電源プラグを立たせて電源に差すだけでOKで、充電器を持ち歩かなくてもいいのはありがたい。とはいえ、直接電源とつなぐのでスマホが熱くなりすぎないか、気になるところではある。
最後は見た目ではなく、価格にびっくりするのが中国のデジタル機器メーカー・小米(シャオミ)科技のスマホ。同社のスマホは中国で韓国・サムスン電子の売上を抜いてトップに立ち、インドでの販売も好調だ。その秘密はなんといっても、サムスンやアップル製品に引けをとらない性能ながら、価格は最大約5分の1という超激安なところ。インド市場で販売される高性能な「Redmi」は約1万円で、他社の同等機種に比べると非常に安価だ。
今後、こうした世界のユニークなスマホが国内に入ってくるようになれば、日本産の個性派スマホも続々と登場するのかもしれない。
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