旬の「プロレス」スタンプ最前線:R25スマホ情報局
誰でもスタンプが販売できるLINEの「クリエーターズマーケット」ではニッチなジャンルも充実。その一例が、再ブームを迎えている「プロレス」だ。
誰でもスタンプが販売できるLINEの「クリエーターズマーケット」。「方言スタンプ」シリーズのような、アイデア勝負のユニークなスタンプが次々と登場しているほか、著名人や企業も続々と参入している。その結果、これまで実現が難しかったニッチなジャンルのスタンプが一層充実するようになった。
その一例が、再ブームを迎えている「プロレス」だ。一般クリエーターによるプロレスモチーフのスタンプに加え、団体や選手の公認スタンプも急増。そこで今回は、LINEスタンプ検索サイト「スタンパーズ」や「スタリコ」をもとに、団体や選手がリリースしている公認スタンプの人気状況をチェックしてみた。
「スタンパーズ」のクリエータースランプランキングやLINEクリエイターズスタンプのサイト内で「プロレス」と検索した結果をあわせてみると、ダントツの一番人気はやはり「新日本プロレス」スタンプ。同団体は試合映像のネット配信サービス「NJPWWORLD」(月額999円)で世界向けにも情報発信するなど、IT関連の取り組みにも積極的。スタンプ制作も全団体中で一番乗りを果たしている。オカダ・カズチカ選手の「特にありません」、中邑真輔選手の「イヤァオ!」など、プロレスファンならおなじみの名台詞を網羅している点も魅力のひとつだ。
これに続いて現在人気なのが、今年に入りリリースされたばかりの「大日本プロレス」スタンプ。蛍光灯や有刺鉄線などを用いた過激なデスマッチで知られる団体だ。大半のイラストを担当したのが、団体所属選手というのもユニークなところ。デスマッチアイテムの創作をはじめDIY精神にあふれる同団体らしいスタンプといえるだろう。
その後に続く公認スタンプの人気度には大差がないものの、面白いのは、必ずしも一般的に知名度の高い団体や選手が上位に来るわけではない点。たとえば松本浩代、ケリー・スケーター、中川ともか(国内引退)という実力派女子レスラー3名をモチーフとした、その名も「女子プロレス」スタンプは昨年のリリース以来上位をキープ。海外で日本の女子プロレスが高く評価されていることを考慮してか、スタンプのメッセージを英語で統一しているほか「女子プロレス」という明快なタイトルをつけた戦略が、安定した人気の秘訣かもしれない。
加えて神取忍が所属する「LLPW-X」の「LLPW-X&ONE LOVE」や、巨乳グラドル兼レスラーとして活躍した愛川ゆず季(引退)のスタンプ「シンデレラ ゆずポン」など、女子プロレス系のスタンプが健闘しているのも潮流のようだ。
ちなみにあえて言及しなかったが、このジャンルで不動の一番人気を誇っているのが、何を隠そうアントニオ猪木の「元気ですか!! アントニオ猪木」スタンプ。クリエーターズマーケット全体のランキングでも、上位にランクインするメガヒット作なのだが、なんと猪木のスタンプに関しては「プロレス」というキーワードでは検索できない。「プロレス」という検索キーワードをあえて(?)避けている可能性もある…かも。すでに猪木はプロレスという枠を超え、「イノキ」という1カテゴリーになっているのだなぁ…とシミジミしてしまうのは、オールドファンだけなのかしら?(石井智ヒ郎)
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