スマホカメラ徹底比較2015春の陣(前編)――機能、スペック、画質すべてを丸裸に:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)
スマホカメラの進化は著しい。もはやどの端末も大差ないでしょ? なんて思う人がいるかもしれないが、とんでもない。最新スマホ6モデルを撮り比べて徹底比較してみた。
まずは屋外で撮り比べ
さて、そろそろ注目の画質チェックに移ろう。カメラの設定は端末によっていろいろあるが基本的に「デフォルトでオート」に合わせてある。ただし、画素数だけは最高レベルに設定した。
厄介なのはXperia Z3。基本となる「iA」モードは800万画素の16:9が基本(4:3も選べるが画像サイズが800万画素相当なのは変わらない)。そこで、一部の作例に関しては、比較しやすいようiAモードとMモード(こちらは2000万画素の最高画像サイズを選べる)の2枚を撮ることにした。GALAXY NOTE Edgeはそもそもイメージセンサーが16:9なので作例も16:9である。iPhone 6 Plusは「HDR」がオートになっているが、HDRがかかったときもHDRしてない写真を残してくれるので、条件をそろえるべく、できるだけHDRオフの方を使った。
色とディテールに注目したい晴天下の赤レンガ
まずは1枚目。撮影場所は晴れた日の東京駅で、赤レンガの駅舎を撮り比べてみた。タッチAFは使っていない(タッチする場所によって明るさが変わってしまう機種が多いため)。色とディテールに注目してほしい。
面白いことにレンガの赤色が機種によって微妙に異なる。一番赤っぽいのがiPhone 6 Plus。逆にファーウェイは少し青みが強く出た。
色に注目な青空の下でガスタンク
建造物は1つあればいいかなと思っていたのだが、思ったより差が出たのでもう1つ撮り比べてみた。撮影場所は、青空の下でのガスタンク。「さて正解はどの色でしょう?」と言いたくなるくらいガスタンクの色が違う。ちなみに肉眼で見た印象に一番近いのが、AQUOS ZETAとiPhone 6 Plusだった。
青空に引っ張られて全体が青くなったり、タンクの色が薄くなったりする機種が出ている。ついでにディテールチェックもしてみた。分かりやすく文字部分を並べて比較。
画素数が多い方が有利なのを念頭におきつつ、ディテールがしっかり出ているのはGALAXY NOTE Edge。2000万画素同士だと、Xperia Z3の方がARROWS NXよりディテールがしっかりしている。ここはレンズ性能の差が出るところであり、文字のみならず後ろにちょろっと見えている木々が不自然じゃないかも大事なところだ。実用上問題が出るような差ではないし、スマホのカメラでここまでのディテールが重要になるシーンがあるかといわれると、多分ない(そこまで気にするならハイエンドデジカメを使うべきだし)。というわけで、あくまで参考までに。
梅の色をリアルに感じるか? 青空を背景に紅梅
人工の物ばかりでもいかんので、梅の木を。自分の目でざっくり判断していいだろう。明るすぎたり暗すぎたりしないか、梅の色をリアルに感じるか比べてみてほしい。
菜の花をタッチAFで撮る
4番目はタッチAFを使用。ちょいと薄曇りの空の下、タッチAFで左下にある菜の花にピントを合わせて撮ってみた。AFはおおむね一発で合ったけれども、GALAXY NOTE Edgeは後ろにピントが抜けちゃうことがあった。でもどれも最終的には問題なし。黄色がリアルに出ているか、明るく撮れているかが大事。空の明るさに引っ張られて全体が暗くなるのはイマイチ。
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