AppleのResearchKit採用の医療研究サポートアプリ、公開1時間で1万本以上ダウンロード
スタンフォード大学が心臓疾患の研究のために公開したResearchKit採用アプリ「MyHeart Counts」のダウンロード数が、公開1時間で1万本を超えた。
米Appleが3月9日に発表した医療研究サポートフレームワーク「ResearchKit」を採用するアプリ「MyHeart Counts」のダウンロード数が、公開1時間で1万本以上になった。同アプリを開発したスタンフォード大学が3月12日(現地時間)に発表した。
ResearchKitは、医学・医療研究用のiPhoneアプリを開発するためのオープンソースのソフトウエアフレームワーク。Appleは一般公開に先駆けて、スタンフォード大学他幾つかの医療機関と提携し、9日にMyHeart Coutsを含む5本の関連アプリが米国のApp Storeで公開された。
スタンフォード大学は、同アプリが公開1日後には“何万本も”ダウンロードされたとしている。同大学は、通常の方法で医学研究の協力者を1万人集めるには1年以上かかり、少なくとも50以上の医療センターの協力が必要だとしている。
MyHeart Countsは、心臓疾患関連の医療研究データを収集するアプリ。ユーザーはこのアプリをiPhone(あるいは4月に発売予定のApple Watch)にインストールすることで、iPhoneあるいはiPhoneと連係するフィットネス端末で追跡する心拍数や入力するコレステロール値、血圧などのデータをスタンフォード大学に提供できる。ユーザーはこのアプリで、自分のアクティビティレベルや心臓疾患のリスクをチェックでき、レベルに合ったアドバイスを得ることができる。
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