日本の「Galaxy S6/S6 edge」にSamsungロゴがない理由は?――新COO堤氏が語る
IoTやソリューションの核になるのが「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」――。サムスン電子ジャパンのCOOに就任した堤浩幸氏が、新Galaxyへの思いを語った。
サムスン電子ジャパンは、4月22日付で、堤浩幸(つつみ ひろゆき)氏が代表取締役 最高執行責任者(COO)に就任したことを発表した。
堤氏は1962年生まれの52歳。1985年にNEC(日本電気)に入社し、エグゼクティブオフィスマネージャー兼社長秘書や、海外事業、企業提携・買収などの新規ビジネス創出を推進するシニアマネージャーを務めた。2004年から2014年まではシスコシステムズに在籍。アジアパシフィック、日本、中華圏地域を統括するバイスプレジデントを務め、通信事業者などに向けたソリューションを提供してきた。
日本では4月23日に「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」が発売されたが、堤氏は、これら2モデルに並々ならぬ思いを持っている。22日の合同取材で同氏は「ITがもたらす価値観をご理解いただきたい。例えば会社の生産性が上がるだろうし、もっと面白い世界が生まれる。その中で創造していきたいのが端末事業。Galaxy S6/S6 edgeは、機能面はもちろん、デザインや使いやすさも含め、かなりいいものができている。Galaxy(S6/S6 edge)のもたらすもの(価値)は、他社さんに比べてかなり大きいと認識している」と自信のほどを語った。また、IoT(モノのインターネット)やクラウド事業などのソリューションの核となるがGalaxyであるとの考えも示した。
国内モデルで「Samsung」ロゴをなくしたことについては、「Galaxy S6/S6 edgeは“ゼロスタート”で開発した。Galaxyの進化を皆さんにご理解いただきたいので、『Galaxy』を全面に出させていただいた」とコメント。Samsungロゴがないのは今のところ日本のみだそうで、裏を返せば、日本ではまだGalaxyブランドの認知拡大を図る余地があるということ。Galaxy S6/S6 edgeを日本のユーザーへどのように伝えていくのか。堤氏、そしてサムスンの手腕に注目したい。
ドコモ向けのGalaxy S6とGalaxy S6 edge。背面にGALAXYロゴがある。docomoロゴもあるが、どうせならiPhoneのようにブランドロゴのみにしてほしいが、日本では通信キャリアとのビジネスが中心で、サムスン自らが端末を販売することは現時点では予定していないそうなので、キャリアロゴをなくすのは難しいのだろう
関連キーワード
Galaxy S6 | Galaxy S6 SC-05G | Samsung | Galaxy S6 edge | Galaxy S6 edge SC-04G | Galaxy S6 edge SCV31 | Cisco Systems(シスコシステムズ) | iPhone
関連記事
- auとドコモの「Galaxy S6 edge」予約開始 キャリアごとに異なる割引に注目
23日発売の「Galaxy S6 edge」と「Galaxy S6」のオンラインショップ価格が明らかになった。auはMNP新規契約での端末価格の割引に、ドコモは機種変更ユーザーの料金の割引に注目だ。 - 「GALAXY」から「Galaxy」へ――サムスンが「Galaxy S6/S6 edge」で目指す新しい世界
サムスンが「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」を国内で初披露。VRゴーグルの「Gear VR」も初めて国内投入されることが明らかとなった。 - ドコモとKDDI、“デュアルエッジスクリーン”搭載の「Galaxy S6 edge」発売――ドコモは「S6」も販売
ドコモとKDDIは、サムスン電子製のAndroidスマートフォン「Galaxy S6 edge」を4月23日に発売する。どちらも下り最大225MbpsのLTE-Advancedに対応する。 - “不退転”の決意で全てを見直した「Galaxy S6/S6 edge」――サムスン石井専務インタビュー
MWC 2015に合わせて発表された「Galaxy S6/S6 edge」。従来モデルから全てを見直し、原点回帰を目指したという同社のフラッグシップモデルについて、サムスン電子の石井専務に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.