ドコモ「Wi-Fi STATION HW-02G」で「OCN モバイル ONE」のSIMを使う方法:中古スマホで使う格安SIM 番外編
ドコモ「Wi-Fi STATION HW-02G」で「OCN モバイル ONE」のSIMカードを使う方法をご紹介します。
今回の中古スマホで使う格安SIMは【番外編】として、モバイルWi-FiルーターでMVNOのSIMを使う方法をご紹介します。
「Wi-Fi STATION HW-02G」とは
NTTドコモの「Wi-Fi STATION HW-02G」は、下り最大225Mbpsの通信サービス「PREMIUM 4G」(LTE-Advanced)に対応した、ファーウェイ製のモバイルWi-Fiルーター。対応エリアが広く、安定した通信が可能なクアッドバンドLTEに加え、屋内でも快適に通信できる800MHzプラチナバンドにも対応した。
軽量コンパクトな本体には、320×240ピクセル表示の2.4型タッチパネルを搭載しており、シンプルかつ見やすいユーザーインタフェースで各種設定の確認や変更が容易に行える。
また本体をカバンやポケットから取り出すことなく、Bluetooth経由でスリープ状態を解除できる「スリープモード遠隔解除機能」も備えた。製品同梱のクレードルにセットすると自動で高出力Wi-Fi送信に切り替わるほか、クレードルに搭載されたイーサネットポートを使えば、デスクトップPCやネット対応家電などにもネット環境を提供できる。中古市場での平均価格は1万6000円前後(税込。2015年11月25日現在)だ。
機種名 | Wi-Fi STATION HW-02G |
---|---|
メーカー | ファーウェイ |
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 約95×58×14.3ミリ |
重さ | 約110グラム |
連続通信時間 | 3G:約8時間、LTE:約9時間、LTE-Advanced:約8時間 |
連続待受時間 | 3G/LTE/LTE-Advanced:約970時間 |
ディスプレイ | 2.4型カラータッチパネル |
解像度 | 320×240ピクセル |
対応通信方式 | Xi(下り225Mbps/上り50Mbps)、FOMAハイスピード(下り14Mbps/上り5.7Mbps) |
Wi-Fi | IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz帯) |
バッテリー容量 | 2400mAh |
最大接続台数 | 10台(クレードル使用時は20台) |
外部メモリ | ― |
海外対応 | WORLD WING(LTE/3G) |
「OCN モバイル ONE」とは
NTTコミュニケーションズが提供する「OCN モバイル ONE」は、NTTドコモ網を使った個人向けのMVNOサービス。仕様上の通信速度は下り最大150Mbps。音声対応SIMとデータ通信専用SIMがあり、データ容量を月単位(3種類)だけでなく日単位(2種類)で選択できる。今回は、1日110Mバイトが月900円(税別、以下同)で使えるデータ通信専用SIMを利用した。
データ残量の繰り越し、速度制限のあり/なしを切り替える「ターボ機能」、複数SIMの契約(月額450円/1枚)なども利用できる。料金は「OCN 光サービス」とのセット契約で200円引きになるほか、音声SIMは同社のIP電話アプリ「050 plus」(月額料金300円)が無料になるのも特徴。050 plusやOCNのクラウドサービス「マイポケット」を使う際にデータ残量が減らない「カウントフリー機能」も提供する。
プラン名 | 110MB/日コース | 170MB/日コース | 3GB/月コース | 5GB/月コース | 500kbpsコース(15GB/月) |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 900円 | 1380円 | 1100円 | 1450円 | 1800円 |
データ通信量上限/期間 | 110Mバイト/日 | 170Mバイト/日 | 3Gバイト/月 | 5Gバイト/月 | 15Gバイト/月 |
追加チャージ料金 | 500円の追加で1日使い放題に | 500Mバイト/500円 | |||
SMS機能付帯料 | 120円 | ||||
初期費用 | 3000円 | ||||
最低利用期間 | なし | ||||
解約金 | なし | ||||
通信速度 | 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps 通信量超過時は200kbps | 上下最大500kbps(通信量超過時は200kbpsに制限) | |||
通信速度制限の条件(※) | 通信量の上限まで無制限 | ||||
SIMサイズ | 標準/micro/nano | ||||
※輻そう状態が継続されることを避けるため、輻そう制御を行う場合がある |
「Wi-Fi STATION HW-02G」にSIMを装着する
SIMカードを装着する前に、HW-02Gの電源キーを約2秒間長押しして本体の電源を切っておこう。リアカバーを開けてバッテリーを外したら、SIMスロットのカバーをスライドさせてロックを解除。端子が下向きになるようmicro SIMを置き、SIMスロットのカバーを閉じてロックする。あとはバッテリーとリアカバーを戻せば完了だ。
APNを設定する
MVNOのSIMカードを使うには、接続先を指定するAPNの設定作業が必要になる。本体のみで各種設定ができるHW-02Gだが、ドコモ以外のAPNを設定するならPCとの接続が必要だ。
まずはWi-Fi STATION HW-02GをPCと接続後、セットアップ用のツールをインストール。ブラウザに設定用のURL(http://hw-02g.home)もしくはルーターのIPアドレス(初期設定時:192.168.8.1)を入力し、APNの設定を行う。OCN モバイル ONE データ通信専用SIMの場合、設定が必要な項目と入力内容は以下の通り。
OCN モバイル ONE データ通信専用SIMのAPN設定
- プロファイル名:任意の名前を入力(例:OCN)
- APN名:lte-d.ocn.ne.jp
- ユーザー名:mobileid@ocn
- パスワード:mobile
- 認証方式:自動
- IPタイプ:IPv4
速度はどれくらい?
SIMカードの装着とAPN設定が終わったところで、早速実際の回線速度がどれくらいかを回線速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」でチェックしてみた。測定は新宿区早稲田にあるビルの屋内で、平日(11月19日)の21時30分前後に実施。測定端末は「Xperia Z3」を使用した。
結果は、1回目が下り1.00Mbps/上り22.38Mbps、2回目が下り0.88Mbps/上り22.50Mbps、3回目が下り0.71Mbps/上り19.74Mbps、4回目が下り0.97Mbps/22.44Mbps、5回目が0.94Mbps/12.79Mbpsだった。帰宅などで混雑する時間帯とはいえ、下り速度はいずれも1Mbps以下にとどまってしまった。
関連記事
- 「中古スマホで使う格安SIM」バックナンバー
- アップロード無制限のMVNOサービスが登場 楽天モバイルが事業移管を決定――2015年11月データ通信編
11月は、アップロードの通信速度・通信量が無制限のMVNOサービスの登場や、楽天モバイルが事業移管を決定したことに注目だ。 - 価格は税別6800円 NTTレゾナント、手のひらサイズのSIMフリー3Gスマホ「elm.」を限定販売
NTTレゾナントが運営するSIM関連専門ショップ「goo Simseller」が、SIMフリーの3Gスマホ 「elm.」を数量限定で販売。価格は「OCN モバイル ONE音声対応SIM」のパッケージ付で税別6800円。 - SIMフリー「VAIO S11」にOCNのオリジナルSIMを提供――年1万1800円で32GBから
NTTコムが、VAIOのLTE搭載モデル「VAIO S11」向けにオリジナルSIMカードを提供。32GB/1年、64GB/2年、128GB/3年の3プランを用意する。 - 格安SIMのシェア1位は「OCN モバイル ONE」が維持――MM総研の国内MVNO市場調査
MM総研は、国内MVNO市場の2015年9月末実績を発表。MVNO回線契約数は前年比88.9%増の3642万回線となり、2016年3月の4000万回線突破は確実とみられる。格安SIMのシェアは引き続き「OCN モバイル ONE」がトップだった。 - ビックカメラの格安SIMにNTTコムのSIMが追加――「BIC モバイル ONE」登場
ビックカメラグループの格安SIMに、月額1600円(税別)で通話とデータ通信を利用できる「BIC モバイル ONE」が追加された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.