KDDI、中高生の長時間スマホ利用を改善するアプリ「勉強うながしホーム」開発
KDDI研究所は中高生のスマートフォン依存問題を改善し、勉強に役立つアプリなどの適切な利用をうながすことを目的ホームアプリ「勉強うながしホーム」を開発した。
KDDI研究所はこのほど、Android版ホームアプリ「勉強うながしホーム」の開発を発表した。3月6日から機能限定版をGoogle Playで公開している。
勉強うながしホームには、一般的なホームアプリにあたる「通常モード」と、起動できるアプリや機能を制限できる「勉強モード」を用意。設定とモードの切り替えには、保護者のパスワードが必要になる。
本アプリは中高生がスマートフォンを長時間利用する問題を改善するため、自律的な利用を実現させるため「うながし」という心理的なアプローチを採用。各モードの利用時間に合わせて背景画像やウィジェットが変化し、スマホの使いすぎを100以上のポップアップメッセージなどで通知し、各モードの利用時間に合わせて、キャラクターが異なる成長を遂げる仕組みも設けた。
これは、行動経済学におけるNUDGE(ナッジ)という考え方をもとに、単に利用を強制するのではなく、スマホを使わず勉強に集中するだめの動機付けを与えるためだという。
勉強うながしホームは、KDDI研究所がもともと進めていたスマホの長時間利用の研究をもとに、3月6日に兵庫県猪名川町で開催された第4回猪名川町青少年フォーラム「INAGAWAスマホサミット」を企画した中高生らのアイデアも取り入れた。
今後は猪名川町の青少年を対象にフル機能版アプリの検証を行い、「うながし」という心理的アプローチの有効性を評価。中高生や保護者らが安心・安全と感じられる利用環境を提供するための改善を進めていく。
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