日本通信、個人向けMVNO事業をU-NEXTへ譲渡
日本通信が、個人向けMVNO事業でU-NEXTと協業する。日本通信がMVNEとなり、これまで提供していた個人向けサービスはU-NEXTが引き継ぐ。日本通信とU-NEXTが「第4のキャリア」となって市場シェアを伸ばすことを目指す。
日本通信が8月10日、個人向けMVNO事業でU-NEXTと協業することを発表した。
日本通信はU-NEXTのMVNEとなり、日本通信が提供している個人向け通信サービス(b-mobile)は、U-NEXTがMVNOとなって引き継ぐ。b-mobileのサービスをどのような形で引き継ぐかの詳細は、決定次第、発表する予定。
総務省のデータによると、MVNOは現在561社まで増加したが、MVNOサービスの契約シェアは4%にすぎず、「いまだ開拓の余地が膨大に残っている」。そこで、日本通信とU-NEXTが「第4極(ドコモ、KDDI、ソフトバンクとも異なる第4のキャリア)」となって市場シェアを伸ばすことを目指す。
U-NEXTは映像や音楽の配信サービスを提供しており、U-mobile契約者には映像サービスに使えるポイントのプレゼントを行っているほか、「スマホでUSEN」が聴き放題の通信サービス「USEN MUSIC SIM」も提供している。リアル店舗も豊富に持っており、ヤマダ電機をはじめとする量販店とも連携している。コンテンツ連携や販売網がU-NEXTの強みとなっており、日本通信の通信サービスも、より多くのユーザーへリーチできることが期待される。
日本通信は、個人向け通信サービス提供者から、パートナー企業と通信サービスやMSP(モバイル・サービス・プラットフォーム)事業を推進する、「MS Enabler(モバイル・ソリューション・イネイブラー)」に役割を変更している。今回のU-NEXTとの協業も、その一環で行われたものとなる。
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