最新にして、最良――iPhone 7/7 Plusは、“後戻りできない進化”(2/4 ページ)
フルモデルチェンジとなるiPhone 7/7 Plusは、先代にも増して変化と進化の大きいものになっている。今回、筆者は日本向け製品版をいち早くテストする機会を得た。iPhone 7とiPhone 7 Plusは、どれだけ“最良のiPhone”になっているのか?
カメラ性能は飛躍的に向上、本格的な写真も簡単に撮れる
今さら言うまでもないが、iPhoneは昔から数字にこだわらない。スペックシートの数字の違いが性能の決定的な差ではないことを教えてきたのが、iPhoneだからだ。それは今回、カメラの部分において顕著に表れている。
iPhone 7シリーズの画素数は1200万画素。これはiPhone 6sシリーズと同じだが、カメラ機能の中身はまったく違う。実際に使ってみると、“iPhoneのカメラ”が飛躍的な向上をしたことが分かる。
それがはっきりと分かるのが、夜や屋内など薄暗い場所での撮影時だ。カメラレンズがこれまでより明るくなり、全モデルに光学式手ブレ補正が入ったことで、薄暗い場所でもきれいな写真が撮れるようになった。これにはiPhone 7シリーズで搭載されているA10 Fusionチップの「ISP(画像信号プロセッサ)」による高度なソフトウェア処理も貢献している。ユーザーは何となくフォーカスを合わせて、気軽にシャッターボタンを押すだけで、ソフトウェアが自動的に最適な処理で“きれいな写真”にしてくれるのだ。
また、iPhone 7 Plusでは「広角」と「望遠」の2つのカメラユニットを組み合わせて、2倍の光学ズームと10倍のデジタルズームを実現。これが実際に使ってみると、実に便利で楽しい。光学2倍のズームで画質劣化がないのはもちろんだが、デジタルズームの画質劣化も最小に抑えられている。このズーム機能は写真撮影だけでなく、動画撮影でも有効なので、かなり使い勝手がいい。
iPhone 7 Plusは画面サイズが大きいこともあり、撮った写真をその場で友達や家族と見るのにも最適だ。スマホで写真をいっぱい撮るカメラ女子や、子どもの写真をいっぱい撮りたいファミリー層ならば、iPhone 7 Plusのカメラの楽しさはぜひ試してもらいたいところだ。
iPhone 7 Plusで有名なアルカトラズを撮影。上から標準、広角2倍、最大望遠の10倍デジタルズームの比較写真。デジタルズームだと、さすがに画質が劣化するが、それでも先代までよりは十分に高画質だ
iPhone 7は光学ズームこそないものの、基本的なカメラ性能はiPhone 7 Plusと同じ。光学式手ブレ補正とA10 FusionのISPチップのおかげで、暗いところでのカメラ性能は大幅に向上した。iPhone 7なら、少し薄暗いレストランでも、料理がおいしそうに撮影できる
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