アスペクト比18:9のディスプレイを搭載した「LG G6」の使い勝手は?:Mobile World Congress 2017
LGが発表した「G6」は、画面アスペクト比が18:9のディスプレイを搭載したスマートフォン。通常よりの縦長のディスプレイだが、使い勝手はどうなのか? MWCのブースで実機に触れてきた。
LGエレクトロニクスは、Mobile World Congress 2017の開催に合わせてフラグシップスマートフォン「LG G6」を発表した。
LG G6は、「FullVision」と呼ばれる画面アスペクト比18:9の5.7型QHD(2880×1440ピクセル/564ppi)ディスプレイを搭載したAndroidスマホ。16:9のアスペクト比を採用した他のスマートフォンよりも縦長のディスプレイとなっている。
非常に狭額縁なので、5.2型ディスプレイとセカンドスクリーンを搭載しているauの「isai Beat」やドコモの「V20 PRO」(約72×149×8.0mm)とほぼ同サイズ(71.9×148.9×7.9mm)に仕上がっており、大画面と持ちやすさを両立させた。
本体正面はディスプレイで埋め尽くされており、画面サイズは数値的には大きいが、5.7型にしては幅が細く、ディスプレイの角はラウンド状で幅が抑えられているので持ちやすい。
カラーは冒頭で紹介したMystic Whiteのほか、Ice PlatinumとAstro Blackの3色を用意。本体の素材にガラスとアルミを採用し、上質感がある。シンプルなデザインで幅広い層に受け入れられそうだ
18:9のディスプレイを生かした利用法
LG G6では、この長いディスプレイを分割したさまざまな利用法が提案されている。例えばカメラの撮影機能にSquare Cameraモードが用意されており、InstagramやFacebookなどSNS用の写真が撮りやすいだけでなく、ディスプレイ下段に撮った写真のプレビューを表示できる。アルバムやギャラリーに移動することなく写真を確認できるわけだ。また、正方形の写真を組み合わせてコラージュを作成し、壁紙としても利用できる。
カレンダーの場合は、端末を倒して横画面表示にすると、左側にカレンダー、右側に予定の詳細を表示する。チャットやメール、連絡先リストなども広い範囲を表示するので見やすい。もちろん、別のアプリを同時に2つ表示することもできる。
上にカメラのファインラー、下にギャラリーの写真が表示され、写真を撮りながら撮った写真をすぐに確認できる。左右にフリックして過去に撮った写真もすぐに呼び出すことができ、ここからSNSに素早くアップできる
動画も非常に迫力がある。LG G6はHDR映像技術の1つであり、テレビで採用が増えている「Dolby Vision」を搭載した最初のスマホであり、さらにHDRの標準規格であるHDR 10もサポート。これらにより没入感のある視聴体験が得られるとアピールしている。展示会場ではNetflixとAmazon プライム・ビデオがHDR対応コンテンツを配信していることが紹介されていた。Amazonは18:9のアスペクト比を採用したコンテンツも増やしているそうだ。
isai BeatとV20 PROのアウトカメラは1620万画素+820万画素だったが、G6のアウトカメラは両方とも1300万画素に変更。それでも基本的な撮影機能は踏襲している。500万画素のインカメラは広角対応で、自撮りやグループの撮影がしやすい。
日本での発売にも期待
このほか、IP68相当の防水・防塵(じん)性能を備えているほか、内部にヒートパイプを介して熱を放散する独自の技術を搭載。プロセッサはQualcommのSnapdragon 821、メインメモリは4GB、ストレージは32GBか64GB。microSDは2TBまで利用できる。バッテリー容量は3300mAhでQuick Charge 3.0に対応。OSはAndroid 7.0 Nougatを採用している。
日本での発売時期、価格等は未定だが、LGの広報担当者によると韓国では3月14日、北米で4月に発売予定。その後、順次欧州で発売されるとのことだ。日本での販売にも期待したい。
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