まもなく発表? 新型「iPhone」の注目すべきポイント
日本時間の9月13日2時から、Appleのキーノート(プレゼンテーション)が行われる。このキーノートで発表されるであろう新型の「iPhone」について、事前情報をもとに注目すべきポイントをまとめた。
9月初旬といえば、ここ数年は「新型iPhone」の話題で持ちきりとなる。今年(2017年)も、国内外のさまざまなWebサイトが新型iPhoneの「情報」をさかんに取り上げている。
その「情報」などをもとにして、同日に発表されるであろう新型iPhoneの注目すべきポイントをチェックしていこう。
キーノートの開始時間(確認)
米国の太平洋夏時間の9月12日10時(日本時間の9月13日2時)から、Appleはキーノート(プレゼンテーション)を実施することを予告している。キーノートの生中継(ライブストリーミング)は、以下の環境で視聴できる。
- Webサイト(iOS 7.0以降またはOS X 10.11以降の「Safari」またはWindows 10の「Microsoft Edge」に対応)
- 第2世代以降の「Apple TV」
Webサイトに記載されている通り、今回のキーノートはAppleの新本社に設けられた「Steve Jobs Theater(スティーブ・ジョブズ・シアター)」のこけら落としイベントでもある。キーノートの開始前、あるいは冒頭で同シアターの紹介が行われる可能性がある。
何機種出る? 名前は?
去年(2016年)のキーノートのWebサイトには「See you on the 7th.」という発表内容を示唆する記載があったが(参考記事)、今年のWebサイトには発表内容を示唆する文言は一切ない。強いて言うなら、Webサイトに大きく配されたAppleロゴのカラーリングがヒントである可能性はある。
ここ数年のパターンからすると、今年は「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」のマイナーチェンジ(スペックアップ)モデルとして「iPhone 7s」「iPhone 7s Plus」が登場するターンのはず……なのだが、マイナーチェンジモデルの名称が「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」になるという情報が一部で伝えられている。
また、マイナーチェンジモデルとは別に「iPhoneの10周年を記念するプレミアムモデル」が登場するという情報もある。名称については「iPhone X」「iPhone Edition」など、複数のうわさがある。
- →'iPhone 8' to enter mass production in mid-Sept., launch alongside 'iPhone 7s,' come in 3 colors(Apple Insider)
- →iOS 11 firmware reveals apparent names of Apple's next phones: iPhone X, iPhone 8 Plus & iPhone 8(同)
現時点でも名称に関する錯綜(さくそう)が若干見受けられるが、新型iPhoneが2〜3機種登場することはほぼ確実だろう。
プレミアムモデルはどんな仕様になる?
先述の「プレミアムモデル」だが、いろいろなサイトに掲載されているうわさを総合すると、以下のようなiPhone初となる要素があるようだ。
- 有機EL(OLED)ディスプレイ搭載
- ホームボタンの廃止
- 非接触充電への対応
- Lightning端子の「USB 3.0」互換化(iPad Proでは実現済み)
- 顔認証システム(Face ID?)の搭載
これらのうわさが本当であると仮定すると、以下の疑問点も湧いてくる。
- 有機ELの「焼き付き」対策をOSレベルで実装するのか?
- ホームボタンは何で代替するのか?(Androidのように画面上のキーで代替?)
- 非接触充電の対抗規格は?(Qi? 独自規格?)
- Touch ID(指紋認証センサー)はなくなるのか?
- 顔認証のセキュリティは万全か?(写真で認証通らない? 暗闇でも認証できる?)
iPhoneのプレミアムモデルは、今までのiPhoneとは異次元のユーザー体験を提供してくれそうだが、その「異次元」がユーザーの利便性を損なうようでは本末転倒だ。Appleがどう「調理」するのか、注目したい。
発売日は? 価格は?
昨今のiPhoneは、最速の国・地域では9月の第3または第4金曜日が発売日として設定されることが多い。ご多分に漏れないとすると、新型iPhoneの発売日は「9月15日」または「9月22日」となると思われる。発表からのリードタイムを考えると、現実的には後者の方が発売日としての可能性が高いだろう。ただし、先述のプレミアムモデルについては発売時期が若干ずれるという情報もある。
販売価格も注目だ。iPhone 7は7万2800円から9万4800円、iPhone 7 Plusは8万5800円から10万7800円(共にApple Storeでの税別販売価格)だったが、これらのマイナーチェンジモデルは同じような価格設定になるだろう。プレミアムモデルについては、プレミアムなだけにより高価格帯になると思われる。
「日本専用モデル」は継続する?
FeliCaやLTEにおける1.5GHz帯(Band 11/21)といった日本市場固有の機能的要素に対応するために、iPhone 7/7 PlusではiPhone初の「日本専用モデル」が用意された。iPhone 7では「A1779」、iPhone 7 Plusでは「A1785」がそれに当たる。
新型iPhoneでもFeliCaや1.5GHz帯への対応は行われると思われるが、その方法にも注目したい。グローバルモデルの一部または全部で対応すれば、Suica対応や一部エリアでの通信品質の向上など、訪日旅行客の利便性が高まる。一方で先述の通り、これらの機能は“日本市場固有”なので、引き続き日本専用モデルで対応する可能性も否定できない。
個別のモデルについてはキーノートでは直接触れられないはずだが、発表会後の注目ポイントとして心に留めておきたい。
うわさが本当かどうかは、はあと1日と7時間後(記事掲載時)に分かる。キーノートを楽しみに待とう。
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